ツールでCLSは「0」なのにSearch consoleにCLSの問題が出た話

最近しばらくブログのシステムそのものをいじっていなかったのですが、最近Cumulative Layout Shift(CLS)に関する問題が発生していることを通知されました。

ひとまず、現状を確認するためにPageSpeedInsightを確認してみました。するとどのページをみてもCLSの項目は0のままでした。なぜこの状態でCLSに関する問題が提供されたかですが、結論からいうと実環境に問題があったという話です。PageSpeedInsigthで使われているLighthouseというツールはあくまでシミュレーションするツールであり、実際の状況とはことなるということです。

まず、なぜCLSに関する問題が出たかというと上記の通り実環境で問題があったからで、これは何からきているかというと実ユーザーの情報によって判断されています。なので、サイトを訪れたユーザーの情報によって問題があると判断されたわけです。

Page Speed Insightでは満点が取れるレベルのはずなのに…

PageSpeedInsightで判断できない問題であるということになるので、他の方法を使って判断しなければなりません。しかし、調べてみるとCLSを調べるには色々なツールが紹介されているもののほとんどがLighthouseと同じ状態です。その中で実環境で確認できるのがGoogle ChromeのDevToolでした。

DevTool

DevToolの開き方は簡単でGoogle Chromeを開いてF12キーを押すだけで開けます。その中のパフォーマンスタブに実際のそのページのっパフォーマンスが表示されます。

私のページだとPCでは問題がなく、スマホ用サイトで問題が出るという状態でした。ひとまずその状態を再現するべく、DevToolの左上にあるPCとスマホのマークのような「デバイスのツールバー切り替え」を使って様々な環境を再現します。また、パフォーマンスタブ画面の右側にある「環境設定」でCPUとネットワークのスロットリングの設定を行って様々な環境やデバイスでの状況を調べていきます。

実際に使いながらのパフォーマンス測定になるので、ページを開いたら実ユーザーの動きを想定して下にスクロールしたり、再読み込みなどをしてみましょう。

そして、CLSが増えれば実環境側で間違いなく問題が発生しています。私の環境では今までは問題なかったはずなのですが、アンカー広告がCLSに大きく影響していることがわかりました。

実は自動広告そのものはそこまで大きな影響を及ぼしていないようで、アンカー広告のみが非常に悪影響を及ぼしていたようです。

というわけでアンカー広告をOFFにして1か月ほど放置してみたところこのように改善しました。

復活

一度問題が発生するとすぐに解決するわけではないので、DevToolを使って確実に問題の部分を突き止めてから改善したうえでしばらく放置するのがおすすめです。

というわけでなぜかPageSpeedInsightの表示でCLSが0なのにCLSの問題が出てしまった原因とそれを解決した話です。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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カテゴリー: 雑記

3件のコメント

  1. THUN様
    私も同じような状況になり、この記事にたどり着きました。

    数カ月ぶりにGoogle Seach Consoleを開いてみたところ
    不良 CLS に関する問題: 0.25 超(モバイル)となってしまっていました。
    PageSpeedInsightの表示では代表的な URLの例のCLSが0 過去28日間のCLS0.52 という状況です。
    サイトマップに目次機能を付けたままだったのでCLS:0.01 という問題は見つけて対応したのですが、根本的な原因がわからずに悩んでおりました。

    この記事を参考にDevToolを開いて、スクロール・再読み込みまではやってみたのですが、そこから先はプログラムと英語に弱い私では理解できない状況です。
    思い返してみると半年ほど前にアンカー広告?(投稿コメント下)に、広告を設置しておりましたので、広告の位置を変えてしばらく様子を見てみようと思います。

    大変参考になりました、結果はわかりませんが とりあえずのトライ事項が見つかりましたので様子を見てみます。

    長文、失礼致しました。

    1. いなかのおじさん様
      コメントありがとうございます。
      同じ状況だとよくわからなくなってしまいますよね。

      DevToolの中身は良く読めばわかるにはわかる人間なのですが、そこまで理解しなくとも実際の環境ではCLSが発生していることがわかれば十分だと思います。
      あとは実際には一つずつ機能をOFFにしていけば、どれが悪いのか見当がつくので実験的になんとか答えを見つけることもできると思います!
      Googleに振り回されるのは釈然としませんが、今後もお互い頑張っていきましょう!

      1. CLSは、記事の冒頭部だけの問題だと思っていましたので、この記事を読んでアンカー広告が関係する事もあるという事を知り、目から鱗が落ちる といった状況です。
        私もPCサイトは問題が無くスマホサイトのみ問題が起きています。
        アンカー広告がサイドスクロールの広告なので、この辺も問題がある可能性があるかもしれませんね。
        Google先生の判断は絶対であり、何を言ってもしょうがないと聞いたことがあります。
        トライアンドエラーを繰り返して答えを見つけ出すしかないのでしょうね。
        いろいろ試して頑張ってみます。
        ありがとうございました。

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