リムブレーキ時代の終焉に最後のキャリパー仕様のロードバイクを。

リムブレーキ時代の終焉を告げるこの季節に最後の一台を組むのにお気持ちやらどんな部品があるやらを書いていく記事です。

タイトルの通りシマノの上位の新型コンポを見ても、もはやリムブレーキの時代は終わったと言えるのかもしれません。個人的には、一時期の異常なほどなまでのディスクブレーキ推しの結果かなとも思っていますが。

一時期はUCIの規定がどうなるだとかでリムブレーキが残っていた覚えがありますが、プロレースで制限なく使えるようになったので一気に舵をきった感じでしょうか。

実際に今のところリムブレーキがディスクブレーキに勝っている点というのが重量やデザイン性ぐらいで、制動力というブレーキに求められる最重要な要素はディスクブレーキが勝っていると言えるでしょう。

今はもはやシクロやMTBの世界でもディスクブレーキの世界で、スポーツ自転車におけるリムブレーキというのは淘汰されてきていますね。

それでも、ロードバイクの長い歴史の1ページを彩ったリムブレーキの存在は歴史上きわめて重要な役割を果たしその生涯に幕を閉じていくのでしょう。キャリパーブレーキが残るのは廉価グレードとママチャリ向けのものぐらいになっていくかと思われますね。

ローグレードは残るかもしれない

そんなキャリパーブレーキですが、まだ本当に終わったわけではありません。プロレーサーたちのリクエストに応じるためという話をどこかで見た気がしますが、最新のDura-AceにもULTEGRAにもリムブレーキは残っています。ですが、新型の105はリムブレーキが用意されませんでした。機械式12速ではキャリパーブレーキは見捨てられてしまったのです。

とはいえ、ハイエンド製品が残る今は、まさにリムブレーキは有終の美を飾る最後のタイミングであり、ロードバイク史におけるリムブレーキの車体の完成形となる時期なのです。こんな今だからこそ、最後の一台はどんな車体にしようというそんな話です。

結論を書いておくと、執筆時点ではULTEGTRA R8000が一番良さそうです。

目次

現状のリムブレーキコンポのラインナップ

執筆時点(2023/12/10)でリムブレーキ用のレバー設定がある製品は

  • 105 R7100シリーズ以外のシマのコンポ
  • 最新のSuper Recordを除くCampagnolo系のコンポ
  • SRAM FORCE, RIVAL, APEX
  • microSHIFTのロード用の一部
  • SENSAH系

あたりが有名どころでしょうか。LTWOOとかもあったきもしますが、私がよくわからないので載せません。SENSAHもどうしようかと思ったのですが、トライスポーツが扱っているのでとりあえず入れておきます。

リムブレーキが終わりつつあるご時世ですが、まだまだリムブレーキ時代が残っています。「まだ大丈夫じゃん」と思われた方もいるかもしれませんが、大体こういうのはハイエンド製品から無くなっていくので、ローグレードコンポで我慢できる方はそれでいいですが、こんなページにくる人はおそらくそうではないでしょう。

個人的にハイエンド帯に入るものをピックアップしてみると、

  • DURA-ACE R9200 Di2
  • ULTEGRA R8100 Di2
  • ULTEGRA R8000 (機械式)
  • Campagnolo Record 12s
  • Campagnolo Chorus 12s
  • SRAM RED 22
  • SRAM FORCE 22
  • SENSAH Empire Pro

これくらいでしょうか。ULTEGRA R8000はまだ生産終了品になっていないので書いていません。しかし、DURA-ACE R9100は生産終了に入っています。近いうちにULTEGRA R8000もディスコンになってしまいそうな気配。

設定が無くなってしまったキャリパーの105君(写真は5800)

何がハイエンドかというのはさておき、とりあえずはこんな感じでしょうか。

先に少し書いていますが、ここで各社の近年の動向を見てみます。

まず、シマノですが最新のコンポのデュラとアルテにはDi2という形でリムブレーキが設定されています。一方で普及帯グレードの105には設定されませんでした。これが意味するのは、12速でリムブレーキの機械式は作る気が無いということではないでしょうか。おそらくDi2の場合は旧世代のファームを書き換えたり、何かと流用できる部分があり、設定があるのだと思いますが、12速で機械式となるとそうもいかないのでしょう。メカ部分に手を入れる必要があるでしょうし、設計コストを考えて普及帯グレードに対してリムブレーキを設定しなったのかもしれません。今後需要が伸びるとは考えられないですしね。

カンパに関しては電動式Super Recordが発表されましたが、レバー形状の大幅な変更がされ、ディスクブレーキ専用となったため、おそらく今のChrusとRecordが最後のリムブレーキになる可能性が高いです。

SRAMに関しても、ロード用のeTapには既にディスクブレーキ専用となっており、Red 22も昔の継続という形のようなので、やはり12速などの新製品ではリムブレーキは選べません。

SENSAHが唯一、振興メーカーであり、そこそこの重量の機械式12速の設定を用意してくれています。耐久性やら補修部品といった部分ではまだまだ未知数の部分も多いですが、ラインナップを見る限り油圧のノウハウが少ないのかもしれません。今後もリムブレーキの製品を出してくれるのかは微妙なところですが、振興メーカーは基本的には古参メーカーの互換品であったり、それに追従する形になりやすいので、他のメーカーの動向を見る限り望み薄と言わざるを得ないかと。

そうなると、現行品こそリムブレーキでは最後のハイエンド帯で組める時期なわけです。残された期間もさして長くないでしょう。

機械式変速とリムブレーキ

更に厄介なこととして、シマノの上位グレードは高価格路線に向いており、12速の製品に関しては、現状電動シフトしかありません。そうなると必然的に高価なわけです。(12速の105で油圧のマスターシリンダーを入れる隙間があるならキャリパーのワイヤーの巻取りはできるはずなのになぁ…)

最強のロングアームキャリパーRG957とBR-R8000

一般的な使い方であれば、コスト面さえクリアできれば電動で問題ないのですが、私のように数日間のツーリングで使いたい、ブルベなど数日にまたがるロングライド等の一般的にはクレイジーな使い方をする人には電動という選択肢はまだまだ難しかったりします。充電管理が面倒だという人もいますしね。

実際のところコスト問題というのはそう簡単に割り切れるものでもないですね。この記事のタイトルにあるように最後のリムブレーキのロードバイクと考えるとコストをかけたいような気もしますが、お財布が許してくれる限りで考えたいところ。

あとは、電動部品というのは中々壊れてしまうと変えが効かないもので、特に補修部品の設定が無くなると乗れなくなってしまう可能性が高いです。それを考えると機械式はいいもので、何かと互換性のある部品が提供されていたり、維持の面で優れています。

現状の最高性能でという意味であれば、電動変速もいいと思うのですが、ロードバイクの歴史の中でDi2が出てきたのは10年ちょっと前でしかありません。一方でリムブレーキの歴史はもっと長い。50年以上前の自転車に使われていたレガシーなアイテムです。電動は似合いませんね。なので、個人的にはリムブレーキには様々な意味を込めて機械式変速が良いのです。

機械式変速で12速に対応するのは、

  • Camagnolo Chorus
  • Campagnolo Record
  • SENSAH Empire Pro

のみしかありません。本来は機械式でより多くの変速、そしてより高性能であることを望みたいのですが、カンパのコンポは基本的に高価です。一般的な感性でいうと、これ買うなら頑張ってDi2にした方がいいのではと思うはずです。私はそうもいかないので意地でも機械式にこだわりますが…

SENSAHは安いしそこまで悪い評判を聞かないので良さげにも思いますが、やはり振興メーカーということで耐久性の観点では不安も残りますし、今後壊れたときに補修部品をどうするかも難しいです。

こうなると、コスト面には目を瞑ってカンパを使うか、11速コンポにするかのどちらかが望ましいでしょう。

コスト、信頼性、補修のことを考えるとやはりシマノ製が良いですが、そうなると自動的にULTEGRA R8000シリーズを今のうちに買っておくのが良い気がします。軽量性を突き詰めるのであればSRAM RED 22が最強なので間違いなくこれでしょう。しかし、コスト的はDi2を超えてくるぐらいスペシャルなお値段になります。変速性能もシマノと比較すると良くないので、何を犠牲にするかをしっかり見極めないとだめですね。私はULTEGRA R8000を買うことになりそうです。

ベースとする車体

有終の美を飾るフレームは好きな物を使うのが一番です。長いロードバイクの歴史で好きな瞬間がある人も多いはずです。個人的には様々なカーボンロードが走っていた10年ちょっとぐらいのあたりが好きです。派手なカラーリングでブエルタの石畳の上を走っていた派手な車体達が忘れられません。私はこの世代の自転車見て乗りたいと思ったわけですし、きっと読んでいる皆様もロードバイクに乗りたいと思わせてくれた、そんな時代の車体があったはずです。その時代のものを用意できたら楽しいでしょうね。

そうはいってもそんな時代の車体はあまり手に入らないので、現行で手に入るものを紹介しておきましょう。リムブレーキ時代の最後を飾るフレーム達なので最高性能のリムブレーキのフレームと言えます。

色々有ると思いますが、性能に限って言うならGIANT TCR ADVANCED SL、FELT FR FRD Ultimate Rim Brakeあたりでしょうか。メーカーがとか、被るのが嫌だとかあると思うのですが、やはりここら辺のメーカーは性能として間違いないです。アルミロードを乗っている人間からすれば試乗するだけでも驚くフレーム達です。そもそも、もうリムブレーキのフレームセットというのがあまり残っていませんが…

今後フレームセットでリムブレーキ品が販売されることもなくなっていくと思うので、やはり高性能なフレームという観点で見ても、コンポという観点でも見てもリムブレーキ時代の終焉はすぐそこに来ています。

まとめ

リムブレーキ時代の終わりはすぐそこまで来ています。リムブレーキが好きだとか、思い入れがあるなら最後に良い車体を組んで有終の美を飾りたいですね。ディスクブレーキの車体に乗るなら今後いくらでも手に入るでしょうし、今はリムブレーキを楽しみたいですね。なんか車のガソリン車は今のうちに楽しんどけ見たいな感じ似ている気がしなくもないです。

どれだけ猶予が残っているのかはわかりませんが、最後の最後までリムブレーキが残ってくれたら嬉しいですね。「いつかリムブレーキが復権しないかな」なんて思いながらロードバイクと共に歩んでいきます。

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