Lexar JumpDrive S47 64GB(LJDS47-64GABBK)のレビュー。安い、そこそこ早いランダムアクセス、超小型USBメモリ!

てっきり前にレビューを投稿したと思っていたのにそもそも記事を書いてすらいなかったことに今更気が付きました。

なので、今回は表題の通りLexar JumpDrive S47のレビューです。型番はLJDS47-64GABBKです。少し注意点もあるので最後までご覧ください。

今回は書き込みの多い用途、特にランダム書き込みが多い用途を想定しているので、ランダム性能が良く、そんなにお値段の張らないものを探した結果この製品にいきついたわけですね。

私は楽天のショップで、1年ほど前に並行輸入品を1400円ほどで購入しました。

目次

メーカー公式スペックについて

とりあえず私が買ったLexar JumpDrive S47の写真はこちら。パッケージも捨ててしまったので本体のみの写真です。

JumpDrive S47 64GBモデル
その2

見ての通り非常に小柄です。同じようなサイズ感の製品としては、SanDiskのUltra Fitを生じしていますが、ストラップホールがないのもあってJumpDrive S47の方が小型に感じます。

そもそも、Ultra Fitを所持しているのにJumpDrive S47を購入した理由が、Ultra Fitは連続で書き込むと突然止まってしまうことがあるために代替品を探したからです。

さて、そんなJumpDrive S47の公称値について書いておきます。

公称値は読み出しが最大で250MB/sとしか書いてありません。メーカー公式ページ(こちら)にはそれしか情報が書いてありません。また、私が購入した製品ページには最大読み出し速度が100MB/sと書いてありました容量によって最大速度が違うパターンの可能性が高いです。

容量については、32GB/54GB/128GB/256GBの展開となっているようです。

製品ページは一つにまとめられていて少々悪意を感じます。製品情報についてはこれぐらいにしておきましょう。

ベンチマークと実際の速度と考察

では、ベンチマークを掲載しておきます。

始めに、計測したマシンの主要スペックとソフトですが、以下のようになっています。

  • Ryzen9 3900X
  • ASRock X570 Taichi
  • CrystalDiskMark 7.0.0(x64)

基本的には速度的には問題は発生しないであろうというスペックです。

次にUSB2.0接続でのベンチマークでの結果を以下に示します。フォーマットはNTFSで行っています。ベンチマークのみUSB2.0でも検証を行います

USB2.0接続時のJumpDrive S47 64GB

次にUSB3.0接続時のベンチマークでの結果を以下に示します。こちらもフォーマットはNTFSで行っています。

USB3.0接続時のJumpDrive S47 64GB

製品購入ページには最大読み出し速度が100MB/sと書いてあったので、大体こんなものかなといった感じではあります。

ですが、少々悪意を感じる製品ページの最大250MB/sには遠く及びません。Amazonのレビューなんかを見ていても、私のベンチマークでの速度を大きく上回っているものが散見されました。

そのためメーカーが標準で出荷しているであろう状態のexFATでフォーマットを行って計測をしてみました。その結果が以下になります。

USB3.0接続、exFATのJumpDrive S47

残念ながら、見ての通り速度は変わりませんでした。

まあ、これはあくまでベンチマークの結果でしかないので、実際に使った使用感というのはやはり別物なので、実使用についても検証してみます。以降はUSB3.0接続のみでの検証です

今回はWindowsでファイルをやり取りしてみます。

始めに、シーケンシャルなデータの速度を見るために4GBほどの動画データをコピーしてみます。3回実行したうちの最後の1回がこのようになりました。

単一動画ファイルを書き込み

おおよそ20MB/sで書き込みができています。ベンチマークとは大きく異なる結果です。

また、数回コピーをしてみたうち、挙動が少し違った部分もあったので、文面で紹介しておくと、最初の1回目のコピーの際は1GB程度まではベンチマーク通りの約80MB/sおおよそ20MB/sで書き込みができています。ベンチマークとは大きく異なる結果です。また、数回コピーをしてみたうち、挙動が少し違った部分もあったので、文面で紹介しておくと、最初の1回目のコピーの際は1GB程度まではベンチマーク通りの約80MB/sで書き込みができていたのですが、それ以降は失速し、上記のような20MB/sのような結果に。

上記のことから、キャッシュのようなものが積まれているのか、1GB程度のものまでならベンチマーク通りの速度で書き込みが可能であるものの、それ以上になると速度が落ちるということがわかります。ただ、SanDiskのUltra Fitのように突然書き込みが止まったりするわけではないのは良いと思います。

次に、ランダムな書き込み性能を見るために、複数の音楽ファイル1.85GBを書き込みしてみました。その結果が以下になります。

複数の音楽ファイルを書き込み

FLACやMP3など様々なサイズものを書き込んでみました。おおよそ10MB/sで書き込みができているので、ランダム性能に関しては比較的優秀であると考えられます。ただし、途中で思いっきり速度が低下してしまった部分が存在し、この場所での速度は最低で502KB/sと表示されました。多少は動いていたのかもしれませんが、私が見た限り書き込みが一瞬止まっていたようにも見えます。

SanDisk ULtra Fitの方はシーケンシャルだろうが、ランダムだろうが問答無用で止まることがあったので、どうしようもなかったのですが、ランダムに限って少し動作が怪しい部分があると考えられます。

とはいえ、速度が低下した部分を見ていたのですが、コピーしていたデータがゲームのサントラで細かいものになるので、非常に小さファイルの書き込みの連続には弱いとも考えられます。これはUSBメモリ全般に言えることなので仕方ない気もします。

次は実際の読み出しを見てみます。先ほど書き込んだ動画と音楽データをそれぞれ読み出します。動画は2本分7.5GB分、音楽は1512曲1.9GB分を利用します。

いかなる速度でもボトルネックにならないようにRamDiskへの読み出しで検証を行いました。非常にシーケンシャル、ランダムの性能ともに高速なので検証の問題にはなりません。

では最初は、動画を読みだしてみます。以下のようになりました。

次に、音楽ファイルを読み出してみました。

見ての通りどちらも非常に安定して95MB/s程度を維持しています。優秀ですね。読み出しは容量が大きくても問題なく高速で読み出せることがわかります。特にランダムリードになる音楽ファイルの読み出し速度は非常に優秀ですね。シーケンシャルリードに関してはどのUSBメモリも高速な傾向があるので何とも思いませんが、ランダム性能は高いと見れます。

これで書き込みも他の人のベンチマークぐらい優秀だったら値段も含めて全く文句なしだったのですが、64GBはおそらく128GBなどの大容量モデル比べて性能が低いと考えられます。私は容量が大きいモデルを買っていないのでお勧めこそしにくいですが、Amazonなどに上がっているベンチマークのような速度のものがいいのであれば、64GBよりも大容量モデルを選ぶのがいいかと思われます

Amazonの製品リンク置いておきます。256GB版はAmazonで売っていないみたいなので掲載しません。

128GB版 JumpDrive S47

64GB版 JumpDrive S47

32GB版 JumpDrive S47

このページを見れば、多少はレビューでベンチマークが見れるので参考にしたらいいとは思います。ただ、64GB版でももっと高速なベンチマーク結果もあってハズレを引いているだけなのかサクラレビューなのかはわかりませんが、ここら辺の判断は読者様にお任せ致します。

ベンチマークや速度以外の結果について一つだけ特筆してもいいかなと思ったのは、USBメモリの発熱についてです。これは類似製品のSanDisk Ultra Fitとの体感での比較でしかありませんが、発熱は少ないと感じました。Ultra Fitの方は触ったら火傷しそうなぐらい熱くなることが多いのですが、このJumpDrive S47については触れる部分はぬるいなと感じる程度でした。外した直後のUSBの金属の部分はある程度熱くはなります。

まとめ

メーカー公式サイトに少々悪意を感じる書き方がされていたりするのは気になりますが、値段を考えると十分いい性能をしていると私は感じました。

特に類似製品のSanDisk Ultra Fitがぱっと見のスペックはいいのに、突然書き込みが止まったり非常に熱くなったりと不安定なのに対して、JumpDrive S47はメーカー公称値やベンチマークの結果から見ると、Ultra Fitに比べたら安定しているし早いので私個人としてはおすすめです。

総評を簡潔に書くなら、小さくて、特にランダム性能が比較的優秀で、そこそこ安価なおすすめのUSBメモリです。SanDiskのUltra Fitを買うぐらいならこちらをお勧めします。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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