リグPCを自作してみたという話。Radeon GeFroce混合リグを作ってみました。気づいたことや注意点も

最近はETHが40000ドルを超えたとかいう話題で非常に仮想通貨界隈も盛り上がっておりますが、その一方でさらに盛り上がっているマイニングのお話です。

一時期マイニングの報酬が落ち込んでいたのですが、ETHの価値が上昇したことによって、再び収益が跳ね上がっています。最近の2倍近くの報酬が手に入って驚くばかりです。

まあ記事を書いている間にBTCが大暴落してバブル終了感漂っているんですがね。それでもまだマイニングで利益がそこそこ出るのが怖いですが。

マイニング用のグラボの設定のお話などを書いていたのですが、最近その記事ばっかりにアクセスが集中していて、私のブログのアクセス数も仮想通貨バブルと連動するように増えていて嬉しいような嬉しくないような…。崩壊したら来ている人が減って悲しい思いをするだけなので(笑)

なので、このサイトに訪れてくれる人は多少なりマイニング興味をもってきてくれている方だと思うので、このサイトで完結できるように、マイニングリグ作製記事を書いてみることにしたわけです。

さて、本題はマイニングリグを作ってみようというお話なのですが、私は適当に余っているマザーボードでマイニングをし始めたのが2月の頭で、今運用しているリグは3月頃に作ったものです。途中でグラボを足したりもしています。

その当時リグを作ったときの回顧録で、そんなにたくさんグラボを大量につなげていたわけではないので、マイニングリグを組んだことがないって方でもある程度はわかるかもしれません。

自作PC初心者には厳しい内容にはなりますが、一度はPCを組んだことがある人はわかる程度の書き方で書いていきます。ちなみに見やすさと、最終的にはRTX3060を組み込んだのでOSはWindows10で説明をしていきます。

目次

大前提:自作PCを組む簡単な手順

このサイトを訪れる方はこんなん知ってるよって方が多いと思いますが前提が違うとわかりにくいと思うので前提のお話から始めます。

まず、一般的な自作PCは以下のようなパーツ群で構成されます。

  • マザーボード
  • CPU
  • CPUクーラー
  • メモリ(RAM)
  • ストレージ(HDD,SSDなど)
  • 電源
  • (必要な場合は)GPU(グラフィックボード)
  • ケース
  • 入出力装置
    • マウス
    • キーボード
    • モニター

あくまで箱に入っているデスクトップPC(自作PC)でこんな感じというだけです。

色んなサイトを見ていると自作の際に起動しなかったら最小環境で起動しろとかっていいますけれど、そういう意味では上のリストの中には不要な物がたくさん入っているわけですね。

例えばケースは見栄えの都合というだけで、実際には必要なさそうなのはおわかりでしょうか。

マイニングリグを自作するにあたって、重視するのは以下に初期投資を抑えるかと、如何にしてたくさんのグラボを搭載するかというのがキモになります。そのため、一般的な自作PCと比べて必要な部品が変わってきます。

また、どのようにして自作PCが起動しているかなどを理解することによって、不具合が出たときの原因を探したり、必要のない部品を見極めることができるようになります。

なので、上記の内容を簡単にまとめていきます。

まずは自作PC内部の配線について考えてみましょう。

主に自作PCないの配線する場所は以下のような場合が一般的です。

  • マザーボード用24pin
  • CPU用8(4)pin
  • スイッチ、インジケータ類
  • USB
  • ストレージ
  • ファン
  • (グラボを使用する場合は補助電源)

ここらへんの配線を行うのが一般的です。

ここで少し話を変えますが、パソコンを起動するときはどうしていますか?スイッチを押しますよね?

スイッチ類の配線を行うのはパソコンの起動に必要だからしているわけです。逆に言えばスイッチを違うもので代用できればケースの配線なんていりませんよね。さらにいうなら、見た目を気にしないなら、PCケース自体いりません。USBもリアのI/Oパネルにあるので配線しないでいいですしね。

ケースもいらないなら、ケースファンもいらないのでケースの配線も必要ありません。

ここで話を戻すと、ケース関連を取っ払うと、起動に必要な配線はどれかが見えてきます。

最低でこれだけ配線していればOSの起動にたどりつけます。

  • マザーボード24pin
  • CPU8pin
  • ストレージ
  • CPUクーラー用ファン
  • (グラボ用補助電源)

大分すっきりしました。逆にこれにつながっている部品さえあれば起動ができるので、PCを起動するための最小の要件はこれだけの部品が必要です。

  • マザーボード
  • CPU(+必要ならCPUクーラー)
  • メモリ
  • 電源
  • ストレージ
  • (必要ならグラボ)
  • 電源用スイッチ

なので、これを基本にマイニングというのは考えていきます。今回はマイニングをするのでグラボは必須です。最小起動の構成には必要ない場合があるというだけですね。

マイニングリグに必要な部品

さて、最低限必要な部品はわかっていただけたと思いますが、実際のマイニングリグを組むにあたって必要になる部品は結局何が必要になるでしょうか。

基本的には以下のようなものが必要になります。

  1. CPU(必要ならCPUクーラー)
  2. マザーボード
  3. メモリ
  4. ストレージ
  5. 電源
  6. スイッチ
  7. ラックなど
  8. 入出力機器(モニター、マウスが最低限)
  9. ライザーカード(グラボの数だけ)
  10. マザーボードスペーサー

基本的には自作マイニングリグは上記の構成になっていることがほとんどです。

さて6.7.9.10のスイッチ、ラック、ライザーカード、マザーボードスペーサーあたりが気になると思うのでそちらがどんなものなのかを紹介しておきます。

まず最初に、スイッチですがこれはパソコンの電源をオンオフするだけのスイッチです。パソコンのケースについている電源ボタンの代わりです。1回起動したら起動させぱなっしなので、そんなに使いません。なので買うなら安物で大丈夫です。

実は自作PCの電源スイッチって電源スイッチ用のピンを内部でショートさせているだけなので、ドライバーでショートさせるだけでもPCの起動を行えます。そのため、スイッチは必須ではないです。あったほうがやりやすいというだけです。

次にラックですが、これは専用のものを購入しても良いですし、私は少しでも初期投資を抑えるべく、100円ショップのダイソーのメタルラックを使用しました。

100円ショップのダイソーのメタルラック

それぞれの部品が110円なので、棒x4本+棚板x2+固定部品x2個で合計1100円でラックを調達しました。私の場合は使用しなかったのですが、フルサイズMicroATXのマザーボードのよりも一回り小さいサイズだと、一番大きい棚板にすっぽり収まるサイズになるので、土台となるまな板をを購入したのですが、サイズの確認ミスで私は使用しませんでした。

次にライザーカードですが、これは以下のようなやつです。

ライザーカード

PCIExのx1をx16にしてグラフィックボードを大量につなげるために使用します。グラフィックカードの数だけ用意するのが理想です。ただ、RTX3060を利用する場合はこの手のライザーカードは使用できません。細かいことは以下のページで紹介しています。

さて、残るはマザーボードスペーサーですが、これはマザーボードを地面につけないようにするためのスペーサーです。今回はケースがないので、地面に置いてショートしてしまう危険性もあるので、地面から離すために使うアイテムです。口で言ってもわかりくいですし、商品ページ見たほうがイメージとかつきやすいと思います。

マザーボード取付穴に子のスペーサーをくっつける感じですね。500円ぐらいで買えるので、使う使わないにかかわらず持っておいた方がいいです。いざというときの動作検証にもつかえます。因みに私は寸法を測り間違えた都合上、上記製品を購入したものの利用しませんでした。

必要なものはこれだけです。私の場合はGPU以外のPCの最低構成の部分は合計3万円ぐらいで用意できました。GPUは昨今の事情に応じたお察しの値段です。

PCとしての性能はいらない?

構成は紹介しましたが、構成部品のグレードはどれくらいは選べばいいかというお話を簡潔に書いておきます。

まず、性能と言ってもいろんな部品が存在するので、とりあえず性能(スペック、容量)がいるかどうかをまとめます。今回は前提として書いてはいますが、OSはWindows10を使用するものとします。

項目程度
CPUCeleronなど最低限
RAM4GBで十分
GPU性能が高ければ高いほどよい
ストレージ120GBで十分
電源ハイエンド電源を推奨
マザーボードPCIExが多いものを推奨
求められるスペック

こんな感じですね。GPUと電源、マザーボードに関しては書いている以上のこともないので割愛します。

GPUについてはハシュレートというマイニングにおける計算速度を表す指標があるのですが、これが高ければ高いほど良いです。基本的にはGPUとしての性能が高ければハッシュレートも高くなるので、今日のRTX3080などといったハイエンドグラボは品薄になるわけですね。なのでできる限りいいものを揃えると、マイニングで多くの利益が出ます。

電源はハイエンド電源を推奨としたのですが、ごくごく一般のユーザーなら玄人志向とかの500円前後の電源とかを利用されることが多いかと思います。

例えば同じ650Wの電源でもピンからキリまでありますが、何が違うかと言われたら、電源の変換効率が違います。ローエンドとハイエンドで10%以上違うなんてざらです。

この10%ってどうなのかって話ですが、マイニングは長時間つけっぱなしにするのもあり、高性能GPUを複数台繋ぐと、1か月の電気代は2,3万円レベルでかかることが多いです(これに関してはGPUの数によるので何とも言えませんが)。なので10%も違えば、電気代で数千円差が出るのでその差額でハイエンド電源を変えるぐらいの差はすぐうまるからハイエンド電源を買いましょうってことですね。変換効率も良ければ発熱も減るという側面もあります。

また、電源の容量もできる限り大きなものが安心です。ただ、一般に自作PCだと最大消費電力の50%ぐらいでの運用が望ましいとされるのですが、マイニングは大量の電力を必要とするので、この50%での運用は現実的ではなく、大体は最大容量の80%ぐらいを使った状態になることが多いです。なので、できる限り容量が大きなのものを買って安心を手に入れるのがおすすめです。

さて、最後にマザーボードですが、これは実は当たりはずれがあります。しかも使ってみるまでわからないです。というのも、PCIExがたくさんついているマザーボードでも、全部にGPUを繋げてもうまく動作するマザーボードと、動作しないマザーボードが存在します。これはマザーボードによってまちまちなので、正直買ってみないとわからないです。ただ、PCIExがあればいいので、正しく動作するのであれば古いマザーボードでも大丈夫だったりします。

スペックに関して必要なのはこれぐらいでしょうか。

RadeonとGeForce混合で大丈夫?

簡潔に、きっぱり書いておくと何一つ問題はありませんでした。管理の方法が変わるわけでもないですし、昔に合ったようなドライバが衝突して不具合が発生するとかもありません。

混合リグだからという理由で、これといって不具合が発生したことはないです。安心して組んでください。

実際に組む時にGPUを追加で認識させていくような所作になるのですが、これも何からやってもどの順番でやっても問題ありません。

実際に組んでみた

というわけで今でも動かしていマイニングリグを組んでみました。使った部品は以下の写真の通りです。リストと製品リンクを貼っておきますね。写真にはAthlonが映っていますが、RTX3060を増設する際にPCIExの制限からCPUを余っていた別物に換装しています。

項目製品名リンク
CPUAMD Athlon 3000GAmazon
RAMKLEVV DDR4-2666Amazon
ストレージA-DATA 120GBAmazon
電源FSP HYDRO S 750W HS-750Amazon
マザーボードBIOSTAR B450-GT3Amazon
電源スイッチオーディオファン 電源スイッチAamzon
マザーボードスペーサー(未使用)monofive マザーボード用スペーサーAmazon
ライザーカードVER 009SAmazon
パーツリスト

あとは組み上げるだけですが、これに関しては普通に組み立ててくださいとしか打言えません。

組み立て途中

途中でマザーボードのサイズの計測ミスなんて話をしましたが、画像の通り、ラックの淵に乗ってしまうサイズだったので、マザーボードスペーサーもまな板も使っていません。ビニールテープで適当に絶縁しています。

この下のマザーボードからライザーカードで上側にPCIEx x16を上に取りまわしてそこにGPUを接続すればいいです。見やすい写真をとっていなかったので、こんな汚い部屋に組み上げ途中のもしかありませんが…。

あとは高さをしっかり合わして、下側にマザーボードと電源を配置して、GPUを上側に並べたら終了です。

ここで気を配線で気を付けなければならないのが、ライザーカードにはGPUの補助電源以外にライザーカード本体に補助電源を接続する必要があります。

この際、SATA電源やペリフェラル4pinから電源を取ることが多いのですが、この配線に気を付ける必要があります。例えば電源から生えている、SATA電源コネクタってケーブル1本に4つとかのコネクタがあると思います。このコネクタ全部を補助電源として使うと最悪火が出ます。なので、本体から生えているケーブル1本につき1補助電源になるようにしましょう。GPUは非常に大きな電力を使うので、大きな電力を必要とするために燃える可能性がある配線になる可能性があるということですね。

ただ、あくまで組み立ての手順はこうというだけなので、実際はGPUは全部接続する前に、OSをインストールしてください。トラブルを防止するために最初はGPUは一つでOSを起動できる状態にしましょう。

そしてOSをインストールしたら、GPUを一つずつ追加していって必要な数を認識させましょう。

GPUを全て認識させたら、NIcehashでもなんでも好きなマイナーを使ってマイニングすればいいです。マイナーに関してはお好みのものを使えばいいので、ご自身で調べてみてください。

因みに、気を付けなければいけないのは、RTX3060の場合は制限があります。先ほど上でもリンクを貼りましたが、一応この項でも解説記事をリンクしておきます。

あとは、マイニングの際はGPUをメモリをOCしたりコアクロックを下げたりしないと効率が悪いです。なので、マイニング用にチューニングする必要があるのですが、それに関しては手持ちのGPUに関しては設定してみた記事を別に書いているので宜しけれはご覧ください。RTX3060,RTX3080,RX570,RX6800 XTを私は持っているのでそれについてですね。

マイナーは好きなものを使えばいいのですが、チューニングはどれでもしないといけないとならないです。

これで手順は終わりなのですが、簡単に手順をまとめると、以下のようになります。

  1. パーツを揃える
  2. 自作PCを組む要領で起動できる状態にする
  3. GPUを使う数だけ接続する
  4. GPUのチューニングをする
  5. マイニングする

こんな感じです。実は自作PCができるユーザーにはそんなに難しい話ではなかったりします。

まとめ

必要なものさえわかればマイニングリグをつくるのも、自作PCを作るのにもそんなに手順や必要な知識は変わりません。

なので、自作PCを1から組んだことがないという人は難しいかもしれません。組めるようになりたければ、まずは自作PCを組めるようになった方が計算してみたほうがいいかもしれません。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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カテゴリー: PC関連

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