Raspberry Pi 4BにおすすめUSB3.0ハブ「U3H-T410SWH」のレビュー!安定性もよくELECOM製で入手性も良いおすすめの一品。

最近、Raspberry Piを使っていてUSV機器が安定して動作しないということがありました。しかし、電流不足にはならないよう、電源には気を付けていたつもりが、結果的にUSB機器が不安定になるという状態に陥ってしまいました。ショックです。

比較的に使っているデバイスも特殊なものなので、自分の設定などを疑ったりもしたのですが、結果的にはUSBの電源が不足しているということに落ち着き対策を練ることに。

こういうときの常套手段というのは決まっていて、USBへ外部から電源を供給する、今回のような場合は電源付きのUSBハブ(セルフパワータイプ)を用いて電源を別途供給することで安定した動作を取り戻せることが期待できます。

そして、私はRaspberry Pi 4Bを使っているので、できればUSB3.0対応の高速なUSBハブが欲しいと思ったのですが、Linuxと言えば動くデバイスと動かないデバイスみたいな相性問題が良くあるので、できれば誰かに利用されているデバイスでできれば試したかったわけです。

ですが、調べてみると、Raspberry PiにたくさんUSBデバイスをぶら下げるのは昔の話なのか、最近の話がなく、そのせいでUSB2.0対応のUSBハブばかりが検索にヒットするので、今回は実際に使えそうなUSB3.0ハブを購入してレビューしてみようということになりました。

そして本題の今回レビューするのはELECOM製の電源付きUSB3.0ハブ「U3H-T410SWH」をレビューしていきます。「U3H-T410SBK 」という黒色の製品がありますが、今回レビューするのはその白色版で、「U3H-T410SWH」と「U3H-T410SBK」の違いは色のみであることをあらかじめお断りしておきます。

では、前置きが長くなってしまいましたが、レビューしていきます。

目次

U3H-T410SWHのスペック

ざっとわかるスペックはこんな感じです。

項目スペック
接続方法USB3.0
USBポート数USB3.0x4
3つ上向き、横向きに1つ
給電能力最大5V/3.6A
本体サイズ約幅107.5×奥行26.5×高さ24.0mm
USBケーブル長約1m
ACケーブル長約90cm
その他セルフパワー・バスパワー兼用
マグネット付き
コードキーパー付属
U3H-T410SWH のスペック

こんな感じになっていて、USB3.0を4ポート拡張できるので問題ないかと思います。

また、セルフパワー・バスパワー兼用となっており、使い勝手が良いのも特徴。セルフパワーはAC電源から電源供給を受ける方法で、バスパワーはUSBポートから電圧供給を受ける方法です。

また、USB3.0のポートの使用は最大で5V/900mAまでなので、給電能力もUSB3.0の給電能力を限界まで使っても問題ない出力が確保されいているので、Raspberry Piで大量のデバイスをぶら下げるときに安心です。

また、USBポートがマグネットがついている面に対して上方向に3つ、横に一つあります。

USBポートの配置が親切

これは大きなUSBコネクタ付近が大きなデバイスをつなげやすいようにという配慮のようで、ELECOMの設計の良さが伝わってきます。普通のデバイスは上向きのところに接続すれば使いやすいですね。

コード長も短すぎず長すぎずの1mです。また、長すぎてもコードキーパーが付属するので、調整もしやすいです。小さな気配りが嬉しいです。

コードキーパー

これでいてお値段が実売価格2,000円前後と、お値段もお求めやすいのに、電源がついており使いやすさもしっかりしているといった感じです。

貼ったAmazonのページは白色のものですが、黒色も存在します。

色が違って機能が違うわけでもないですし、値段が違うわけでもないので好きな色を選んだらよいと思います。ただし、白色を購入した場合でも、ACアダプターが黒なのでその点には気を付けたいですね。

外観&内容物

フォトレビューをしていきます。まずはパッケージからです。

正面
裏面

パッケージはこんな感じです。なんとなくELECOM感みたいなのを感じます。

一目で機能的にもわかりやすいパッケージになっています。

裏面には保証書の代わりになるものと、コードキーパーが見える窓がついています。また、特徴や注意書きなども書いてあります。

さてパッケージはさておき開封します。

内容物

内容物は本体とACアダプター、コードキーパーの3点になっています。イマドキのメーカー製品にしては珍しく説明書がついていません。パッケージの裏側を見て使えってことなのでしょう。

WindowsでもRaspberry Piでもドライバなしで動作するので差し込んで必要であれば電源をつなげということ以外書くことはないとは思います。

また本体にはメーカー製らしく注意書きの紙が貼られていました。

注意書き

これはあるのに説明書がないのはやはり意外だなと感じました。

あとは私目線の感想ですが、案外ケーブルは固いというのと、マグネットは裏側に2個埋め込まれているみたいです。しかし、くっつける場所によっては固いケーブルの応力で動いてしまいそうななんとも言えない磁力です。

ACアダプターの詳細

気になる人がいるのかは知りませんが、一応載せておきます。

ACアダプター

ACアダプターは中国の企業が作っているようです。

出力は5V/4Aなので、最大出力の5V/3.6Aを大きく上回る数値なので、長期使用を考えたり、ギリギリの運用を考えても電圧降下が発生せず安定して使用することができます。

ACアダプターだけが壊れてしまったときでも5V/4Aの製品自体は見かけるので、割と変えの効く部品ではありそうだなと感じました。

Raspberry Piを使っている目線から言うなら、GPIOにつなげて電源供給ができそうだなとどうでもいいことを思ったりもしました。

実際にRaspberry Pi 4Bにつなげてみる

実際にRaspbery Pi 4Bにつなげて動作確認をしました。

ちなみに、このRaspberry Piは録画マシンに使っているのですが、安定して通信できるかというのは大切なことになるので、短時間でつながるかということ以外に、長時間使っても問題ないかをかくにんしました。長期間の運用の耐久性にてついてはわかり次第追記しようと思います。

今回はセルフパワー対応電源ということで、電源を接続した状態でのレビューを基本とします。電源を接続しないのはおまけ程度です。

さて、実際に電源を入れて正しく認識、接続できているか確認します。コマンドを打ち込んでみます。

$ lsusb -t
/:  Bus 02.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/4p, 5000M
    |__ Port 2: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 5000M
/:  Bus 01.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/1p, 480M
    |__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
        |__ Port 2: Dev 3, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
            |__ Port 4: Dev 6, If 0, Class=Vendor Specific Class, Driver=dvb_usb_dvbsky, 480M
            |__ Port 2: Dev 5, If 0, Class=Vendor Specific Class, Driver=dvb_usb_dvbsky, 480M
        |__ Port 3: Dev 4, If 0, Class=Vendor Specific Class, Driver=px4_usb, 480M

3行目の「Port 2: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 5000M」という部分が今回のELECOMのUSb3.0ハブになっています。試しに、USBハブを外して、USBハブにぶら下げていたデバイスを直接本体につなげてみます。すると以下のようになります。

/:  Bus 02.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/4p, 5000M
/:  Bus 01.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/1p, 480M
    |__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
        |__ Port 1: Dev 3, If 0, Class=Vendor Specific Class, Driver=dvb_usb_dvbsky, 480M
        |__ Port 3: Dev 4, If 0, Class=Vendor Specific Class, Driver=px4_usb, 480M
        |__ Port 4: Dev 5, If 0, Class=Vendor Specific Class, Driver=dvb_usb_dvbsky, 480M

さきほどの「Port 2: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 5000M」の表示がなくなっているのがわかると思います。なので正常に認識、接続されています。

また、リンクスピードは「5000M」となっており、これはUSB3.0の規格の「5Gbps」と同じなのでリンクスピードも正しいことがわかります。

これによって、特別にドライバをビルドしたり何かをインストールしなくても問題なく使えることがわかりました。安定していて助かります

後は実際に録画したりしてみたのですが、問題なく使えました。長時間使っても突然認識されなくなるみたいな症状もありません。この価格のメーカー製のハブで問題なく使えるのは安心感があります。

やはり、あと気になるのは耐久性ですが、ここら辺は使い続けないとわからないことなので使い続けて様子を見ることにします。

おまけとしてWindowsでも使ってみましたが、特筆することなく、USB3.0ポートにさせば問題なく認識され使用することができました。使用電力の多いデバイスをぶら下げたりもしましたが非常に安定していました。流石セルフパワー電源です。文句なしです。

また、バスパワーでの運用もしてみましたが、消費電力が許す限りは安定して使えました。

まとめ

特に何も特別なことをする必要もなく、Linux/Windows環境でUSB3.0ハブを使えました。プラグアンドプレイなのは非常に楽なので助かります。

色々試した結果安定性もん問題なく、使っていかないとわからない耐久性がきになるぐらいでした。

価格を考えると非常にいい製品だと思います。Raspberry Pi 4Bで使うUSBハブとしては安価で使いやすくイチオシです。ラズパイで間違いなく使えるUSB3.0ハブならこれで良いですね。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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