ロードバイクのタイヤに偽物が存在すると思う理由と個人的な考え

最近はロードバイク以外にミニベロを買ったせいでそちらばかりにいじる元気がいってしまってロードバイクはご無沙汰な感じにもなっていたりするのですが、ネットでロードバイクのタイヤの偽物についての話をどこかで読みました。

その筆者の考えによると価格の観点からは利益はないし考えられないのではないかということを書いていました。

さて、私は先に申し上げておきますと、その方とは対局の考えでタイヤの偽物は結構出回っている、または出回りうるのではないかと考えています。というか価格的に考えるなら、ないと考えるの不自然というスタンスです。あんまり色々事情を知っている身としては声を大にして言うということはできないのですが、コスト的にはむしろぼろもうけできるんじゃないかなと思います。

別に色々な事情を知らなかったとしても推察を行うこと自体は全然簡単だと思います。例えばこのタイヤをご覧ください。記事執筆時点で1本1,100円の26インチタイヤです。

これが高いか安いかで言ったら相当安い部類だと思います。Aamzonが通販の中でも比較的安価に販売しているとはいえ、この価格で街の自転車屋が販売するわけにはいかない価格なのはなんとなくはお気づきかと思います。でもAmazonは所詮は企業です。商品を販売して利益を得なければなりません。つまりこれでも利益は出ているということなのです。

更に言うのであれば日本の企業は基本的に倍々になるような商売をすることが多いです(もちろん全てが倍ではないですが)。例えば、海外の工場で作ったものを倍くらいの価格で次の卸先に納入する。この部分は俗にB to Bと言われるような工程になりますね。さらに最後の我々エンドユーザーに届く部分、つまりB to Cの部分でさらに仕入れ値の倍で販売される。

こんな感じです。こんなの商売をやっていて価格を目にする機会があれば誰もが知っていることでしょう。何が言いたいかというと、B to Bの前段階、つまりは工場から出荷するタイミングの値段はすさまじく安い。さらにその工場での原価はさらに低いということです。

これを先ほど紹介したタイヤに置き換えてみましょう。Amazonは先ほどの工程で言うところのB to Cなわけです。つまり色々値段が倍々になっていった結果でも1,100円で売って利益が出るということです。しかもこのタイヤはサギサカという代理店が卸してくれています。つまり、B to Bも挟んでこの価格なんですよ。

後は言わないでもわかると思いますが、そういうことです。タイヤの原価なんてそんなもんです。

でも、スポーツ用の自転車は軽かったり、ゴムの質もビードも違う!なんていわれる方もいると思うのでそこらへんも併せて考えを書いておきましょう。

まず軽いというのはぶっちゃけ、タイヤ屋さん的にはむしろありがたいまであると思います。なんせ使うゴムの量を減らせますからね。詳しいことは伏せますが、軽さなんてどうにでもなりますし、なんならその方が価格を抑えられるまであるわけです。

次にビードですが、これは多少コストはかかると思いますが、決定的に変わりうるのは輸送コストだと思います。ワイヤーのタイヤよりもずっと小さくできるので運びやすいでしょう。私はここら辺の輸送のことは詳しくないので偉そうな口は叩けませんが、コストが上がっても多少は輸送コストが下がり、それほど価格に影響はでないのではないかと考えますね。ここら辺の話は少し自信はないです。

最後にゴムの質。これは多少はタイヤには色々混ぜ物をしているわけですが、この配分を変えるだけでゴムの性質はある程度変わります。言い換えればそんなにコストを変えずに性質はある程度変えられるというわけです。正直、タイヤなんてプラシーボ効果な面も大きいと思いませんか?タイヤ変えたら早くなった!なんていいますが、ただゴムが劣化していただけなんてこともあると思いませんか?よく思い出してみてください。軽くなった「気がする」。こんなことも多くないですか。なんなら空気圧変えただけでもその重い軽いの感じ方って変わりますよね。タイヤの固さにも左右されますしね。加えていうなら体調にだって左右される。

そう、タイヤのゴムの質なんてある程度の性能さえあれば「何か違う気がする」、「違うタイヤメーカーだしこんなものだろう」、と気づかない方が殆どなのではないかと思います。つまりは、ゴムの質なんてある程度あれば大半の人の目は欺けるであろうということです。

ブラインドテストしてもわかるんだよ!って方は1年ぐらい使ったタイヤを何本か用意してみて試すとか、新品のタイヤもいくつか試してみるとか、チューブレスならチューブ入れてみるとか、色々変えて試してみるといいと思います。正直、最初は当てれる人でも途中でわからなくなってくるんじゃないかと思います。指など直接ではなく人間がマシン越しに体で感じる感覚なんて所詮そんなものです。

後はタイヤのパターンなんてそれこそいくらでも偽装できますからね。これは偽物の基本中の基本なので書きませんでした。パッケージなんかも偽装は簡単ですからね。

色々書きましたが、タイヤに偽物が十分あり得るという理由はこんな感じです。

実際にタイヤに偽物があるかどうかは私は知りません。ですが、十分すぎるほどにあり得る話だと思っています。

この記事の内容で思うこともあるかと思いますが、別の視点からの意見もあっていいと思うので是非こう思うなんてあれば教えてください。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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