アウトランクの部品重量の測定結果まとめとコスパに優れる軽量化パーツの話

アウトランクの記事を書いていたらアウトランクの部品の重量は毎回測定して結果を掲載していましたが、わかりやすいようにまとめておくことにしました。

自転車乗りの例にもれず、量りやすいものは測定しておきました。アウトランクの改造を後続でされる方がいれば、何かの参考になるかと思うので残しておきますね。

重量だけってのも寂しいので各項目の最後に、こうしたら軽くなるとかコスパがいい部品を合わせて紹介しておきます。

後輪周り

始めに後輪周りからです。

後輪ハブの重量
純正リアハブ重量
ニップルの重量
純正ニップルの重量
後輪スポークの重量
純正スポークの重量
リムの重量
純正リムの重量
項目重量[g]
リアハブ403
ニップル29
スポーク79
リム188
合計699
後輪周りまとめ

さすがに14インチの車体なので、リムがずば抜けて軽いです。スポーク重量も短い分軽いですね。とはいえ、ここら辺は軽量化の余地は少なそうです。ロードバイクではリムの軽量化は改造の常套手段みたいなところではありますが、調べた限りだと、リムに関しては他のものを使ってもそんなに軽量化できなそうです。強度と車輪が小さい分仕方ないってことでしょう。

タイヤチューブ周り

タイヤ・チューブ・リムテープの重量を示します。

純正タイヤの重量
チューブの重量
純正チューブの重量
リムテープの重量
純正リムテープの重量
項目重量[g]
タイヤ444
チューブ105
リムテープ9
タイヤチューブ周りの重量

チューブやリムテープは一般的な重量かと思います。ですが、タイヤの重さが非常に重いです。軽量を謳う自転車にしては珍しいです。同じような太さで有名どころでいうと、シュワルベのビッグアップルというのがあります。これは14x2.00で重量はカタログスペックで340gとなっています。これを交換するだけで片方あたりで100g近く軽量化できるので、タイヤが傷んできたら是非交換したいところですね。

余談ですが、DAHON K3なんかにつけるような細いだと200g程度の重量らしいので片方で200g近い軽量化を達成できます。軽量化を極めるならそんなタイヤもありかもしれません。

シートポストとサドル

シートポストとサドルの重量を示します。

純正サドルの重量
純正サドルの重量
純正シートポストの重量
純正シートポストの重量
項目重量[g]
シートポスト492
サドル354
合計846
シート周りまとめ

シートポストやサドルは簡単なねじ止めをして差し替えるだけなので知識がない方でも簡単に軽量化できるのでカスタムとしては非常におすすめです。

サドルは見た目よりは軽いかなという印象を受けました。シートポストは少し重いです。他社製のに変更すれば100g以上の軽量化が見込めます。安価なのだとLitepro製がおすすめ。私もそれにしました。

サドルは少し良いものにしないと軽量化は難しそうです。中華サドルなんかだと3,000円前後で100g程度の軽量化が見込めるかなと。EC90とかなんとか言われてる中華サドルなんかはいいかもしれません。某S社のパクリです。

ここはある程度の軽量化は見込めます。ただ、シートポストは悩ましいところで、体重のある方がのると曲がったりなんて問題もあったりするので、そこらへんは自分の使い方と要相談って感じになると思います。

後はカーボンシートポストなんかもありますが、カーボンあるあるのずり落ちなんかも発生しやすいので、無用なトラブルを避けるなら上で紹介したようなアルミ製のがおすすめ。アルミ製でも重量の差は50gもないので、トラブル防止の観点ならそれくらいの重量は気にしないのがいいでしょう。

クランク周り

クランク周りの重量を示します。ペダルBBやチェーンもここで量ります。

クランクセットの重量(フィキシングボルト、カバーを含む)

一応右クランクと左クランクも分けて測定しています。

左クランクのみの重量
純正左クランクのみの重量
右クランクのみの重量
純正右クランクのみの重量

次にBB、ペダル、チェーンの順序で重量を示します。

純正BBの重量
純正BBの重量
純正ペダルの重量
チェーンの重量
純正ラストバスターチェーンの重量

まとめるとこんな感じです。

項目重量[g]
クランクセット675
(右クランク)441
(左クランク)202
BB312
ペダル337
チェーン246
クランク周りの重量

クランクセットに関してはクランク長が短いのと丁数が小さいので、重量的には元からそこそこ軽量です。ですが、BBが重いです。なので、BB交換ついでに中空アクスルタイプのクランクに交換することで大幅な軽量化を実現出来たりします。

後はペダルも重いです。探せば100g以上はすぐに軽量化できます。私が個人的におすすめしたいのはCAPTAIN STAGのPIPER。私の購入したのですが、実測で左右セットで170gとびっくりするぐらい軽量でありながらお値段はなんと3,000円程度です。

チェーンに関しては私はなんとも言えません。普段は多段変速のものを触っているので、厚歯用のシングルスピード専用のチェーンがどれくらいの重量が良いのかを知らないからです。チェーンの軽量化も可能です。その分お値段は多少は高くなってきますが、厚歯用チェーンの耐久性は薄歯に比べたら良いので、究極のアウトランクを目指す方にはおすすめです。

クランク周りはペダルで大きな軽量化ができます。クランクはギア比にも直結するところですが、もし交換を考えているのであれば中空アクスルタイプのクランクを検討しても良いかもしれません。チェーンリングを大きくしても重量が軽くなるなんてこともあったりしますからね。

ハンドル周り

ハンドル、グリップ、ブレーキレバーの重量を測定したのでその重量を示します。

純正ハンドルの重量
純正ハンドルの重量
純正グリップの重量
純正グリップの重量
ブレーキレバーの重量
純正ブレーキレバーの重量
項目重量[g]
ハンドル197
グリップ130
ブレーキレバー173
ハンドル周りの重量

シートポスト等が結構重量があったことを考えると、ハンドルは軽量な部類に入ると思います。それでも軽量化は可能ではあります。カーボンハンドルを使えば100g近く軽量化できます。カーボンっていってもそんな大層なものである必要はなく、この価格帯の自転車だといわゆる中華カーボンハンドルで十分だと思います。

加えて、グリップ自体は結構重量がある部類のものになりますね。これはKCNCのEVAグリップを使えばこれでも100g以上軽量化できます。お値段も1,000円前後と非常にお手軽で最もコスパの良いカスタムになるかと思います。個人的には非常におすすめです。

ブレーキレバーも100g近く軽量化可能です。ただこのレバーは好みが分かれるみたいですね。私は使っていて何も問題ないです。

ハンドル周りは300gぐらいは楽に軽量化できる余地があります。楽にと言ってもある程度自転車の知識はないと難しいと思います。グリップやハンドルだけならまだしも、ブレーキレバー交換はワイヤーを外さないといけませんからね。

その他小物

小物はリフレクター類やベル、外したナットなどを様々なものを測定しています。

まずはスタンド

スタンドの重量
純正スタンドの重量

重量は結構軽いです。これは取り外さない限りは交換などは必要なさそうです。

お次はホイールリフレクター

ホイールリフレクターの重量
ホイールリフレクターの重量

これも気にする必要はないと思いますが、気になる方はスポーク巻きつける反射材に変更すると多少は軽量化できるかもしれません。

次にチェーン引きとナット&ワッシャーの重量を示します。

チェーン引きの重量
純正チェーン引きの重量
後輪ハブナットと菊座金の重量
後輪ナットと菊座金の重量

そんな気にするものでもないでしょう。強いて言うならチェーン引きの軽量化ぐらいですかね。私と同じ改造をするならいじれない場所にはなりますが…

次に前後リフレクターの重量を示します。

リアリフレクターの重量
リアリフレクターの重量
フロントリフレクター
フロントリフレクターの重量

前後とも30gです。後ろは安全上付けておくとして、前は外すとすると単純に30g軽量化できます。

安全関係と言えばベル。標準装備のベルの重量を示します。

純正ベルの重量

こちらも案外軽量でした。ロードバイクに取り付けている真鍮製のベルが小型のものですが、それで22gだったことを考えると、ベルは相対的に見て軽量ですね。使ってるのは以下の製品で小さくてデザインが良いので、純正の素っ気ないデザインが嫌なら変えてもいいかもしれません。3gですしね。

あとはVブレーキ本体も交換したので純正のVブレーキ本体とシューと取付ボルトのセットを測定しています。

純正Vブレーキとシューの重量
純正Vブレーキとシューの重量

割と普通な重量だと思います。シマノ製は取付ボルトを含めると数グラム重い程度なので誤差です。軽量化にはならないかなという感じ。逆に、軽量Vブレーキを選んでもあまり重量的にも変化はないので、基本的に好感する意味と言えば効きを改善するくらいです。このサイズのミニベロだと操作性のしやすさは、安全や快適性に直結すると個人的には思っているのでシマノ製に交換しました。

最近はVブレーキも選ぶグレードがそもそもなく、一番下のグレードにはなりますが、効きやコントロール性は良いです。お値段もお求めやすい価格なのでおすすめです。

ここに出てきた部品の重量をまとめます。

項目重量[g]
スタンド110g
ホイールリフレクター18
チェーン引き23
ナット&ワッシャー(菊座金)25
フロントリフレクター30
リアリフレクター30
ベル19
Vブレーキ&シュー&取付ボルト171
その他の重量

小物関係は割とどれも優秀で軽量化の余地はあまりありません。やはり他の部分で一気に軽量化するのが一番コスパは良さそうです。

重量まとめ

一応見たいのが調べやすいようにパートごとに分けていましたが、最後に全部の重量を表にまとめます。

項目重量[g]
リアハブ403
ニップル29
スポーク79
リム188
タイヤ444
チューブ105
リムテープ9
シートポスト492
サドル354
クランクセット
(フィキシングボルト、カバー含む)
675
(左クランク)441
(右クランク)202
BB312
ペダル337
チェーン246
ハンドル197
グリップ130
ブレーキレバー173
スタンド110
チェーン引き18
ホイールリフレクター23
後輪ナット&ワッシャー25
フロントリフレクター30
リアリフレクター30
ベル19
Vブレーキ&シュー&取付ボルト171
重量まとめ

このようになっていました。ハンドルステムやシートクランプなどは測定しておりませんが、めったに測定値を見ることがないリムなどの重量も載せているので何かの参考になれば幸いです。

シート周りやハンドル周りは低価格車らしいコストカットがされている重量になっているので、大幅な軽量化の余地はあるので、重量だけで考えても弄り甲斐もあって楽しい自転車だと思います。

どんな改造をしているのかが気になっている方は、アウトランクのレビューから話を追っていってください。色々規格のこととかも書いています。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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