RX6800 (XT)でマイニングをしているとクロックが500MHz近辺まで落ちて、30MH/s前後までレートが低下してしまう問題の解決方法。

本当はゲーム用に買ったグラボのRX6800 XTだったのですが、色々あってしばらくはスペックを持て余しそうだったのでマイニングをして少しでも元を取ろうということになりました。

ですが、6800 XTでやっていると思わぬところで思わぬトラブルが発生したのでそれの解決方法の記事になります。

色々調べまわったものの、解決方法が載っていなかったため、今回の記事を掲載することにしました。同様の症状で困っている方がちょろちょろいるみたいなので、理由がわからんという人は是非読んでいってください。

目次

起こったこと

RX6800 XTの設定を行い、マイニングをすると、私の個体では大体63MH/s(Ethash)ぐらいのハッシュレートがでます。

設定としてはコアクロックが「1150MHz」、メモリクロックが「2150MHz」、メモリタイミングが「Fast」でこれぐらいのスピードが出ます。

見た感じは安定稼働できていたので、とりあえずあとは放置してマイニングさせておこうと思ったところ、Nicehashの報酬が大きく減っていました。

確認してみると、RX6800 XTのハッシュレートが30MH/s前後と半分程度になっています

設定が外れてしまっているのか、間違っているのかなど色々考えてみましたが、GPUの使用率は100%なので遊んでいるわけでもなく、最低クロックの設定を1150MHzにしても、マイニングを行ってしばらくすると、ハッシュレートが30MH/sに下がってしまいます

これが設定を色々しても改善しなかったので、色々調べましたがそれでも理由はわからず、といった感じでした。

ちなみに、当時の環境は以下のようになっています。

  • OS: Windows 10 Pro 2004
  • CPU: Athlon 3000G
  • RAM: DDR4-2666 4*2GB
  • M/B: BIOSTAR B450GT3
  • GPU: Radeon RX6800 XT (レビュー)
  • 電源:FSP HYDRO S 750W HS-750 (レビュー)
  • SSD: ADATA 120GB
  • ドライバ:Radeon Software 20.11.2(WHQL)

こんな感じの環境で不具合が発生していました。

GPU-Zを使って調べてみる

まずはGPU-Zを使って何が起こっているのかを把握することにします。Radeon Softwareからでもある程度情報は読めますが、より多くの情報を読むならGPU-Zを使ったほうがいいでしょう。

ここで分かったことはハッシュレートが落ちている原因はおそらくクロックが落ちていること。

GPU-ZでもRadeon Softwareでも動作クロックが「500MHz」程度でした。これはハッシュレートの半減と照らし合わせても妥当な数字であったためおそらくこれが原因でしょう。

ということは、やはり何か設定がおかしいのかと、最低周波数と最高周波数を1150MHz以上になるように設定してみましたが、それでもマイニングを実行して少しするとクロックダウン。

設定が間違えていないとなると他に何か原因があるのは間違いありません。

ちなみにGPU-Zではなぜ動作の妨げがある場合は、電圧の不安定さや消費電力制限(PL)など何が原因なのかを教えてくれる、「PerfCap Reason」という項目があります。

これを見ればなぜクロックが下がっているのがわかったりするのですが、vBIOSの関係か私のRX6800 XTでは「PrefCap Reason」を含む複数の項目が表示されておらず、なぜ動作クロックが下がってしまうのかが謎でした。

ただ結果をいうのであれば、今回の原因に関しては「PrefCap Reason」の項目があっても、特定できなかった可能性は高いです。

考えられること

クロックが勝手に下がるといえばもうサーマルスロットリングを起こしているというのが濃厚です。

そのためGPU-Zで温度をしっかり見てみましたが、ホットスポット温度で55℃程度だったので、サーマルスロットリングするような温度ではありません。

他は電圧が安定していないなども理由になると考えられます。ですが、電源には相当余裕があり、配線にも問題がないためこれでもないはずです。

もし、「PrefCap Reason」が見えれば、ここら辺の理由がはっきりしたかもしれませんが、表示がないために原因追及は難航しました。

ですが、ある時にした簡単なことで治りました。

解決方法

結論から先に書くとドライバのせいみたいです。これと言って不具合としての表記はなかったですが、ドライバ由来の物であったことは間違いないです。アップデートで解消しました。

私はインストールのとき安定しているほうがいいだろうってことでWHQL対応のドライバを入れました。しかし、これが原因になっていたようで、海外のフォーラムでもマイニング関連だと解決方法が見つかりませんでした。

しかし、クロックが勝手に落ちてしまうことを調べて居たら、ゲーム関係のRedditのスレッドでドライバのせいだというのを見たので試してみたら直せた感じです。

私の症状が改善したバージョンは最新のWHQLバージョンの「Adrenalin 2020 Edition 21.3.1 」です。

これに変えた結果一切クロックが落ちたりすることはなくなりました。これで安心してマイニングができます。

まとめ

マイニング関係の不具合と言えば結構ハードウェア由来のものがほとんどであるため、ソフトウェア由来の不具合というのは見落としがちです。

実は今回の症状はゲームでも時々発生していた症状みたいですが、おそらく一回どこかで負荷が下がるとクロックが戻るような挙動をしていたのでしょうか、500MHz近辺からクロックが戻ってこなかったということは書いてありませんでした。

おそらく常にほぼ100%の負荷がかかり続けるマイニングだからこその特別な症状だった感じです。

たまにはハードウェア以外にもソフトウェアも疑ってみてもいいかもしれませんね。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

投稿日:
カテゴリー: PC関連

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です