中華メーカー「FCS」のチェーンを使ってみた。個人的にはオススメしません。【自転車チェーン】

皆様は自転車に乗っておられますか?この暑い夏はあまり長距離を乗る気になりませんが、普段の足としてスポーツバイクを乗る(乗らざるを得ない)という方も多いと思います。

通勤・通学の自転車だと、あまり使っているつもりはなくても、かなりの距離を乗っていて、痛みが早くい思いのほか消耗部品を早く変えないといけないということがありますね。

今回お題になっているチェーンはどのように考えているでしょうか?まあ、FSCのチェーンを調べてここに来る時点でカスタムして乗っていたり、自分でいじるという方が大半でしょうから、消耗品だと思っているでしょうし、もちろん消耗品という認識で間違いないです。

ではこのチェーンはいつ交換するのか?というのは一般的には伸び率がある割合を超えたら(大体0.5%くらいと思っている方が多い印象)という基準にしている方や、ある距離を乗ったら交換してしまう方まで様々だと思います。

その交換チェーンに、お題のFSCのチェーンを使うのはどうなのか?という話を書いていきますが、結論から先に書くとレース等に関係なく街乗りを含めて万人におすすめしません。その理由を知ってもらうには、チェーンに対する考え方などを書いたほうが良いと思うので、そこら辺も含めて書きます。

こんな記事を書いている私は、自転車屋務めとは思えないほど大雑把で、1%近く伸びても使っていたり、突然気まぐれで交換したりと滅茶苦茶な乗り方をしていて特にこれと言って基準をもって交換している人間ではありません。

また、消耗品の考え方が割り切っているというか雑な考えで、街乗りの自転車にはそこまで性能を求めないので、チェーンはのびのび、ハブはガタガタ、タイヤも2年以上平気で使い、何ならバーストするまで乗るぐらいの気持ちで使います。

ブレーキシューだって消耗品

逆にサイクリング用のロードバイクはある程度の性能を維持したいので、タイヤもグリップが悪いと思ったら変えますし、レスポンス良く変速して、乗ってて常に気持ち良い自転車を目指しています。

さて、ある程度の性能を維持したい側にある、8速のロードバイクに使っていたFSCのチェーンのレビュー…というか、こんなことありましたよ、っていうトラブル報告と、私のチェーンに対する考え方、結論となるFSCのチェーンはおすすめしないのとその理由を紹介していきます。

目次

自転車と消耗品に対する私のスタンス

冒頭にも少し書いていますが、私の消耗品に対するスタンスは少々いい加減です。ですが、ある程度一貫しているところもあります。

ケースバイケースで割り切っているというのが一番しっくりくると思います。極端な話、ママチャリでチェーンをそんな高頻度で交換するという人が稀ですよね。私はそういうスタンスで、街乗りで使うクロスバイクは8速でチェーンは1%以上伸びていますが、平気で使っています。

チェーンチェッカ-で伸びを計る

それに対してサイクリングで使うようなロードバイクはある程度の性能を維持するために気になっていない部品でも交換したり、寿命がくる前に交換します。

しかし、消耗品でも絶対にずぼらではあってはいけないと考えているのが、安全に関する消耗品です。具体的にはブレーキ関係ですね。ブレーキシュー、リム、パッド、ローター等です。この中にはチェーンやスプロケなどは入っていません。

その理由は簡単で消耗品としては物理的に使用不可能になるのは一般的には稀で、基本的には物理的に壊れる前に変速の調子が悪くなったり、思いっきり踏み込んだときに歯飛びが起きたりして、大問題になる前に部品を交換してしまうケースが大半だからです。(歯飛びが起きてる時点で物理的に壊れているという指摘をしたいかもしれませんが、そこは文脈的にご理解いただけるかと思います)。

基本的に安全周りには配慮はしつつ、それ以外は自転車のユースケースに合わせて変えるというのが私のスタンス。一律で厳しくしているわけではありません。当然、自転車屋でお客様におすすめするときの線引きはきっちりしているのでご安心ください。

チェーンの一般的な寿命と言われるライン

これは他のサイトでも書いていますが、0.5%ぐらい伸びたら交換が一般的かと思います。0.75%という方もいますが、0.75%だとスプロケの摩耗がかなり進んでいる場合があるので、チェーン単体で交換するラインは0.5%の方が妥当だと考えています。あくまで実際に触ってきての体験も含まれているのでここら辺の考え方には多少の個人差はあるでしょう。

それ以外にもチェーンチェッカーがないからということで、クランクの2時あたりの部分のチェーンをを持ち上げて隙間が見えたら交換とか、3000kmで交換とか色々ありますが、脚力や乗り方でも全然違ってくる基準なので、差は出てきます。ですが、どの方法でもチェーンの交換時期という意味では悪くないものが多く、根拠のない数字でも体感的な数字はアテになる場合は多いにあると思います。

と、これが一般的な多段変速チェーンを語るうえで出てくる話ではありますが、これはあくまで、スプロケの寿命を考えたり、変速の性能を維持するために必要な交換で、「私の自転車の価値観」で言うところの性能維持のために交換が必要なラインです。

では、チェーンが破断する場合や、スプロケットの消耗で歯にかからなくなってしまう場合など、どうしようもない寿命というのはいつ来るのでしょうか?

いつ本当の寿命がやってくるのか

これは実際にデータを取って調べたわけではないので、根拠のない体感的な話になってしまいますが、数万km単位で使った場合が大半です。3000kmで交換なんて話を先ほどしましたが、それと比較すると2倍以上の差があり、並大抵のことではチェーンが切れない、余程長期間使わないとスプロケが消耗しすぎることはないという話はこのような経験との比較から出てきた話です。

では、チェーンが0.5%伸びたから交換するのが早いのかというとそういうわけではありません。上で書いた通りで性能を維持するためや、スプロケット、チェーンリングを痛めないためにはこれくらいで交換するのが良いのは変わりません。

この下りでいくと、性能を維持するためには、ある程度の頻度でチェーンを変えるのが良いということは当然に感じると思います。

なぜFSCを選んだか

気になる人がいると思うので、なぜFSCを選んだかという話を書いておきます。

私の場合は理由は三つです。

まずは、8速でフルメッキのチェーンがあることです。シマノのチェーンでは黒色っぽいチェーン(CN-HG40)か、上側の大きい板だけ銀色で内側の板は黒っぽいチェーン(CN-HG71)の2種類しか存在しないのです。

かつては、全てが銀色のメッキが施されたCN-HG91という製品があったのですが、結構前に廃盤になり、8速ユーザーは迫害されている現状があるからと言ってもいいかもしれません(笑)。

次の理由は安価であるからです。

基本的に何かしらのメッキが施されている、平たく言えば”綺麗なチェーン”はお値段が張る傾向にあります。

国内で入手可能で、手に入れやすい価格帯の8速チェーンというのは存在していて、それがKMCから出されているKMCのZ8.3とZ7です。

紹介しているので、一応書いておきますが、Z7の方は以前に国内流通していたモデルはカラーモデルだったり、シルバーメッキのモデルがあったのですが、Amazonを見た限りだと現行モデルはただのメッキのされていない黒っぽいチェーンになっているので、8速の銀色のチェーンで正規品を購入する場合はKMC Z8.3が良いかと思います。海外ではZ7でもフルメッキのものからインナープレートだけメッキされていないものまで色々あるので、国内に限った話になります。

少し話が脱線しましたが、お値段は大体2,000円程度。これくらいケチるなと思うかもしれませんが、FSCのチェーンは1,000円以下。

この価格帯でも、KMCのチェーンを1個買う金額で2個買えるのですから、魅力的に映るのも無理はありません。

そして最後の理由がスペックにこだわる自転車乗りらしい理由で、8速で軽量チェーンの設定があるから。これが一番の決定打です。

8速は迫害されているなんて冗談で書きましたが、実際のところ、レースシーンから離れて長いモデルなので、ハイエンドの製品や補修部品がないため、性能はもはや二の次で価格が重視されている現状があります。その例にもれず8速にはKMCにも、シマノにも軽量チェーンはありません

FSCには軽量チェーンがあり、しかも安価で、見た目も綺麗。これは使ってみるしかないと思うのも無理ないと思いませんか?

こんな理由FSCのチェーンを選びました。

11速、12速使っていないのが悪いという声が聞こえてきそうですが、気にしないことにしましょう。

実際にFSCのチェーンを使ってみた

FSCのチェーンを使った感想を書いておきます。これは破断しないという前提で話しておきます。その話は最後にします。

いままでと同じように、リンク数を合わせて普通に取り付けています。別段FSCのチェーンを話題にするつもりはなかったので、取り付けた写真などを残していなかったので、文字だけの解説になってしましますが、ご容赦ください。

私はKMCをシマノのチェーンを比較して変速性能が~という人間ではないので、変速の感触みたいなところには触れないでおきますが、実用上問題く変速できます。普通にすぱすぱ変わってくれたのでその点にも文句はありませんでした。

また、チェーンの重量もブログやってるなら計っておけよと思うのですが、測定しておりませんでした。手で持った感じ明らかにシマノのチェーンよりは軽かったとだけは書いておきます。

このように別段大きな問題を感じることなく使用できていましたし、不満もありませんでした。寧ろ軽くて見た目の良いチェーンで安価ということでこの件が無ければリピートしていたでしょう、

チェーンが破断した

チェーンが切れたではなく破断したと書いたのはそのままの意味でチェーンのプレートが破断しました。チェーンが切れたというと、ミッシングリンクの部分が破断したとか、コネクトピンが抜けたというパターンもあったりするのですが、今回は疑いようもなくプレートが割れてくれました。その写真がこちら。

チェーンが破断した
チェーンが破断した

見ての通りチェーンピンの部分で見事に真っ二つです。色を見てわかると思いますが、コネクトピンの部分というわけでもないです。また、サイト表示の都合で圧縮しているのと、古いスマホなので画質が悪いためわかりにくいと思いますが、隣接するアウタープレートにもひびが入っています。これに関してはどちらも同じような位置が同じような割れ方をしているので、チェーンが切れかかっているときに負荷がかかりひびが入ったのかもしれません。

ちなみに、破断したタイミングですが、漕ぎ出して少しして重いギアに変速したタイミングでした、変速のガチャン感があったと思ったら突然軽くなってジャラジャラ~という音が後ろでしてチェーンが切れていたという感じです。

ご覧の通り掃除していたのはあるのですが、チェーンはそこそこ綺麗で、走行距離も3000kmもいっていないと思います。不良と考えるのが自然でしょう。

切れたのが街中というのもあって少し歩けば自転車屋があったのでそこでチェーンを購入して携帯工具を使って直しました。

持っててよかったチェーンカッター付き携帯工具

これが自転車屋が近くにない場所だと場合によっては非常に困るわけですよ。今回はチェーンカッターのついた携帯工具を持っていた&自転車屋が近くにあったからよかったものの…もしチェーンが直せなそうであればチェーンを短くしてその場を凌ぐしかありません。この工具のチェーンカッターを使ったことがなかったのでいい経験にはなりました。

チェーンカッターのついた携帯工具なんて重いから要らないという方も多いみたいですが、高くてもいざというときの備えとしてチェーンカッター付きの携帯工具は本当におすすめですよ。

無名のメーカーのものだと使いにくく結局役に立たないなんてことがあるので、有名メーカーのものがおすすめです。高価に感じるかもしれませんが、保険には悪くないと思いますよ。

チェーンが切れるのは良くあること?運が悪かっただけ?

まず、チェーンが切れる方が稀です。人生で1回あればいい方というレベルだと思います。実際に私の勤めるお店でも数か月に1回くればいいレベルなのでそう切れるものではありません。

また、チェーンが切れたと言っても接続部の問題であることが多く今回のようにチェーンそのものが破断している場合の方が少ないように感じます。

このように発生回数を見ると運が悪かったで済むのですが、大体お店で切れたと言って持ってくる方は長年乗っている自転車だったり、錆が酷い自転車だったりします。

その点、今回のチェーンは綺麗で錆もなく、走行距離もさほど多くないということで、不良であったと考えるのが自然でしょう。

ですが、FSCのチェーンのレビューを見ていると切れたという方がちらほらいるので、これは運が悪かったのではなく品質管理に問題があるのではないかと感じます。

おすすめしない理由

品質的管理が問題であろう書きましが、それ以外にもおすすめできないと感じた点があるので紹介しておきます。あくまでこれは私がそう感じたという内容であって、断定するわけではないことをご承知おきください。

まず、破断した状況ですが、力がかかるタイミングということで、減段するのにはよくあるタイミングであります。ここについては文句はないというか、不自然ではありません。

問題は割れた後の状態から感じたことです。プレートの片方が破断した片方に力がかかってもう一方も割れる。これは自然なことだと思いますが、問題はその両隣。これも一部が割れていました。これもピンの近くです。

まず、色々やったことがある方はわかると思いますが、チェーンはそもそもポッキリ割れるような素材ではなく、曲がったりする素材だと思います。これが全てのチェーンでそうだとまでは言い切りませんが、FSCのチェーンも同じ傾向はあったように感じます。

ですが、チェーンが曲がるでもなく、割れかけているということは、根本的に強度が不足している可能性はあると思います。不足というよりは、シマノやKMCよりも設定されている強度が低いのではないかという疑いが出てきます。まずは設計的に問題があるのではないかという点が一つ目。

祖坐剤や設計は大切

もう一つがそもそも運が悪かろうが、不良品が多く出回る時点で良くないメーカーであるということですね。品質管理が行き届いていない証拠になります。もちろん製造では不良が出るのは致し方ないのですが、それが市場に出にくいように、そもそも不良品が発生しにくいように製造工程をデザインするべきです。

ですが、Amazonのレビューを見る限りFSCのチェーンはシマノやKMCと比較して不良率が高いのではないかと感じます。レビューには不調があった人などが書き込みやすいという性質を加味してもそのように感じます。

今回の破断の仕方だと、金属の材料そのものに問題があるように感じました。つまり、素材自体がヤバそうということです。錆があれば強度が落ちていただろうし仕方ないと思ったりもするのですが、今回は錆のない状態なので、素材に問題があるというのは自然だと思います。

FSCの製品すべてに言えることではないのかもしれませんが、少なくとも、こういう品質管理が甘いところがあるので、不良率が高いのではないと思います。

なので、レースに使うのはもってのほかですし、日常遣いで荒い使い方をするとなると、さらに製品のぼろが出ると思うので、私は誰にもFSCのチェーンを勧めることは無いかと思います。KMCなりシマノのチェーンを買うことをお勧めします。

まとめ

FSCのチェーンを実際に使い破断した体験談について記しました。

破断さえなければ変速性能や重量などを考慮すると良いチェーンだと感じましたが、チェーンが切れたことを考えると、やはりだめだなと感じます。

個人的にはFSCのチェーンは信用できないので使わない方が良いと感じましたし、その理由を書きました、他人にもおすすめしません。

私の体験談と考え方を読んでどう思われるかは読者様次第です。これを読んでもし使いたいと思うのであれば、怖いもの見たさに使ってみるのも良いかもしません。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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