グラボをマイニング用に設定してみる!RX570,RX6800 XT,RTX3080で試してみた。気を付けるべきことなど

皆さんはマイニングしてますか?最近のレートは電気代を考えても大幅な黒字なので、話を聞きつけてやっているという人も多いかと思います。なんせ暇なときに掘れば掘るだけプラスになるということですからね。

そんな私は第一次マイニングブーム以降まともにマイニングはしていませんでしたが、再びマイニングブームが到来したということで最近はマイニングをしています。

ただ周りを見渡していると、何も知らない人がグラボ搭載のパソコンで何もいじらずマイニングをしている姿を見かけます。

なんの設定もせずにマイニングをしている人は少々勿体ないので、今回はそういった設定まわりのお話です。

手持ちのグラボは「RTX3080」と「RX6800 XT」、「RX570」があるのでそれらで検証していきます。

追記(2021/4/13):「RTX3060」を入手できたため、RTX3060について追記しました。マイニングリミッターの解除や、設定について別ページへのリンクを掲載しました。

ちなみに前にRX6800 XTでマイニングしてみましたっていう記事は以下なのですが、このときはこれといって設定をしていませんでした。

このときよりもずっと電気代を抑えられる設定になったので是非この記事を最後まで読んでいってください。

目次

マイニング用の設定とは

マイニングは簡単に言えばグラボに計算の処理をさせているということではありますが、大量の計算のデータのやり取りはVRAM上で行っています。

基本的にはマイニングの性能の良し悪しというのはコアの性能ももちろんですが、VRAMの性能(早さ)が効いてくることが多いです。

VRAMのスピードがマイニングの性能を決めているといっても過言ではないのが昨今のGPUマイニングの状況です。

そのためにGDDR6を採用したRDNA2世代はコアの性能に対してマイニングの性能が振るわないなんてことがおきるわけですね。

逆に言えばコアの性能は最新世代のものでなくてもメモリの性能を引き出せるなら十分であるということです。なので最新のコアを全力で回すと結構な電力の無駄が発生しているわけです。

マイニングは電気代との戦いになるため、如何にして性能を引き出しつつ、消費電力を下げれるかがカギとなります。

上記を踏まえたうえで、VRAMの性能を上げつつ、コア電圧をどこまで下げられるかがマイニング用の設定ということになります。

あとは長期の安定した運用をするためにファンの設定も欠かさないようにしましょう。

設定に必要なツール

基本的にはMSIの「Afterburner」というソフトを使います。Afterburnerはよく勘違いされますが、MSI以外のグラボでも使うことができます

この「Afterburner」というソフトはGPUのメモリ周波数、コアクロック、パワーリミット(PowerLimit :PL)、ファンスピードのコントロールが可能です。

このソフト一つでGeForce RTX3080でもRadeon RX6800 XTでも設定は可能です。ですが、私は個人的にはRadeonの方は純正のRadeon Softwareを設定で使っています。

Afterburnerでもいいですが、やっぱりサードパーティ製のツールであることと、プリセットを保存できるのが5つまでしかないため色々試すならRadeonは別で管理しておいた方がいいからと思ったからです。

なので今回はRX6800 XTとRX570はRadeon Softwareで設定を行います。

この記事では両方のツールとも使い方は省略します。使い方がわからない場合は別途調べてください。

備忘録:手持ちのグラボの設定

私が設定した値を書き残しておきます。ただ、グラボはものによって全然冷え方や、耐性が違うので私の設定が安定して動くかというのは環境によります。

なので残してはおきますが、参考までにといった感じです。同じチップの物なら私の数値を参考にしつつ自分にとってベストな点を見つけるのがいいでしょう。

また、今回残しておく設定はWindows使用時のもののためLinux使用時はこの設定通りにならないことが多いです。

Radeon RX570

4年以上前の旧世代グラボです。ただPolarisは第一次マイニングブームで圧倒的なEthashへの適正から非常に品薄になりました。まさにEthash ASICと言っても過言でもありません。

そんなRX570の設定はこんな感じにしてます。

コアクロック
メモリクロック

こんな感じになりました。コアクロック「1244MHz」、電圧「910mV」、メモリクロック「2050MHz」、メモリ電圧「850mV」です。2枚持っていますが、両方ともこの設定で動いています。この時の消費電力は大体120Wほどです。

私はBIOSの書き換えをしていないので完全にRX570の力を引き出せているわけではありませんが、この状態でEthashで大体「28.5MH/s」前後のスピードが出ます。

Radeon RX6800 XT

最新世代のRX6800 XTです。ゲーミング性能はRTX3080を凌駕できるもののマイニングではどうでしょうか。

スクショとかはないんですが、設定自体はPolarisのと違い非常に簡単で「最低周波数」と「最高周波数」と「コア電圧」、「メモリクロック」、「メモリタイミング」ぐらいしか設定するところがありません。結構どれもいじれる幅が小さいのでもっといじらせてほしいところにはなります。

以下のように設定しています。

最高周波数1150
最低周波数1050
コア電圧最低
メモリクロック2150
メモリタイミングファスト
6800 XTの設定

これなんですが、コア電圧を正規よりももっと下げられるともっと消費電力を下げれるみたいですが、BIOSを書き換えない範囲だとこれが一番の設定でした。

この状態でEthashにおいて「63.5MH/s」、消費電力は「150W」ほどでした。

GeForce RTX3080

こちらはMSI Afterburnerを使って設定しました。RTX3080以降はコア温度以外にメモリ温度に気をつけなければいけません。

非常に高速なGDDR6Xを積んでいるのでマイニング性能は高いですが、メモリを大きくOCするのですぐに非常にメモリが高温になります。

このメモリ温度がグラボによってまちまちでこれなら冷える、これなら冷えないみたいなのがあるみたいです。参考までに、私が使っているのはASUSのROG STRIXシリーズです。

さて、肝心の設定は以下のようにしています。

コアクロック-200
メモリクロック+1200
PowerLimit :PL65%
RTX3080の設定

この状態でファンは70%(大体1700rpm)ぐらいに設定しました。

この状態で消費電力は「240W」、Ethashにおいて「97.5MH/s」程度になります。メモリ温度は私の個体は良く冷えるものなのかこれで「78℃」程度で推移しています。

他のメーカーのものだと100℃超えなんてざらみたいなのでこれは嬉しい結果でした。

ですが、最初の方にも書いた通り個体によって安定するしないは変わるので特に、RTX3080の場合はメモリ温度に気を付けて設定をするといいと思います。

メモリ温度は「GPU-Z」で確認できるので、気になる方は入れてみつのがおすすめです。

追加:GeForce RTX3060

RTX3060もマイニングできるようになったので、追加で設定してみました。リミッター解除の際の注意点や設定などはこちらのページにまとめています。

設定の参考サイト

このグラボだとどうなるの?みたいなのがあると思うのですが、私もこの設定を1から考えているわけではなく、他のサイトを見ながらそれをベースにあれこれしています。

私が見ているサイトは以下です。

https://www.nicehash.com/blog/post/nvidia-and-amd-graphics-card-oc-settings-for-mining

ここを見ておおよその検討をつけつつ、自分に合った設定を探すのがおすすめです。是非手持ちにほかのグラボがあるなら試してみて下さい。

まとめ

マイニング用の設定を解説してみましたが以下かでしたでしょうか。実際に今までの設定を全然消費電力が違うなんて方もいるかもしれませんが、せっかくマイニングをするなら電気代には気を付けて、少しでも効率を上げましょう。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

投稿日:
カテゴリー: PC関連

2件のコメント

  1. コメント失礼します。RX570は4GBの容量ですか?試したことはないですけど、4GBのモデルでも「28.5MH/s」のスピードがでるならば、4GBのモデルを購入しようと考えています。

    1. コメントありがとうございます。

      記事に掲載しているのはRX570 8GBモデルについてです。私は所持していないのではっきりとしたことはわかりかねますが、メモリ使用量的に4GBモデルでのマイニングは厳しいかと思います。

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