内装ハブをVブレーキ(リムブレーキ)車体に取り付けるときに気を付けること。SG-3R40を使ってシングルスピードの多段化構想中

最近はずっとミニベロ魔改造のことばかり考えています。前にミニベロ魔改造計画について記事にしたことがあるのですが、全然この手のことって調べてものっていないので、後続の方のために残しておこうと思います。

ことの発端はシングルスピードのミニベロに強引に変速を付けたいというところから始まっています。リアエンド幅が120mmがシングルスピードの規格ですが、シマノのInter 3もO.L.D.が120mmのものがあるので、正しく取り付ければ多段化が可能なわけです。

ただ、そのミニベロがVブレーキの車体で、このせいで内装ハブの取り付けは気をつけなければならないことがあるので、そのお話です。

なので、今回はInter 3をメインにお話しますが、内容的にはInter8とか他のシマノ製内装変速でも変わりません。

では、始めます。

目次

内装ハブの取り付けについて

まず完成形として内装ハブを取りつけることを考えるわけですが、そもそも内装ハブはどのように取り付けられているかご存じでしょうか。

簡単に文字で構造を説明してみます。この話題からお察しかと思いますが、ロードバイクのようなスプロケットがあって、あとは中心が回るだけみたいな単純な形ではありません。

内装ハブ用のコグ HSL854

内装ハブ以外に、当然ながら外装変速ではスプロケットにあたるコグ(おそらくスプロケットでもいいわまし的には問題ないはず)、それ以外にハブにブレーキがつくようになっています

それがローラーブレーキか、バンドブレーキか、はたまたコースターブレーキか。最近はディスクローターの台座がついているものもあります。

ローラーブレーキとバンドブレーキというのはママチャリに一般に使われるブレーキで、コースターブレーキというのはビーチクルーザーやピストバイクなんかにも用いられるブレーキです。ブレーキの細かい説明は今回の話題とは関係ないので流します。

このブレーキの種類によって台座の形が違うため、それぞれハブに対応するブレーキを取り付ける前提で内装ハブは設計されています

ひだりの凸凹しているところがローラーブレーキ台座

そのため、本来は内装ハブを取り付ける=何かしらのブレーキをセットで取り付けるというのが基本になってきています。

ディスクブレーキは規格的に今回の話とは関係がないので飛ばします。バンドブレーキ用ハブというのも実は現行モデルでは存在していません。残っているのはコースターブレーキ仕様とローラーブレーキ仕様のみです。

さて、どちらのブレーキを選択するかという話ですが、取り付けの方式や扱いやすさを考えると、ローラーブレーキ一択です。

Inter3ではコースターブレーキの設定がありますが、他のInter 8とか他の内装ハブになると、コースターブレーキの設定はなくローラーブレーキかディスクブレーキのみです。コースターブレーキは廃れ行く運命です。

なので、ローラーブレーキ仕様のハブをVブレーキで利用するにあたって気を付けるべきことを考えていきます。

O.L.D.とローラーブレーキ

オーバーロックドナット寸法、大体はエンド幅と同義だとでも思っていただければいいとは思いますが、少しだけ違うものなのでこれも一応説明しておきます。

O.L.D.はオーバーロックロックドナット寸法なので、直訳の通りハブの機構をロックするナットとナットとの距離のことを指します。

(リア・フロント)エンド幅はフレームのエンドの幅のことを指します。つまり、O.L.D.と何が違うかと言われたらO.L.D.はハブについての寸法を指す言葉であるのに対して、エンド幅はフレームの寸法を指す言葉になります。

突然ですが、ここでローラーブレーキについての話をすると、このローラーブレーキというのはハブのフランジと並行になるように軸上に取り付けます。

左の凸凹がローラーブレーキの取付場所

なので、実際にハブを買ったときの寸法からさらにローラーブレーキの厚み分だけO.L.D.が長くなるということになります。むしろ取り付ける前提なので、ローラーブレーキを取り付けて規格のサイズになるように設計されています。因みにローラーブレーキの厚さは8mmです。

さて、本題のVブレーキで内装ハブを運用しようと思った場合、ローラーブレーキは使いませんよね。でも、ローラーブレーキを取り付けないと規格のサイズにならない。

これが結構面倒で、重量増に目をつぶって使わないローラーブレーキを取り付けたままにできるというならいいんです。逆にママチャリの改造でローラーブレーキに交換するとかなら気になりませんよね。

しかし、ローラーブレーキはハブ軸を止めるような動きをする都合上、必ずフレームに固定する必要があるのです。

特に、私の場合はミニベロ、なんなら14インチの特殊なフレームの形状でローラーブレーキを固定するのは困難です。走っている途中にゆるんで来たり要らぬ悪さをする可能性があるので、できれば取り外して使いたいところですが、そうもいきません。

なので、外して使いたいところですが簡単に外してポン付けできないのは上述の通りですが、、ローラーブレーキの厚みありきで設計しているからということと以外にも理由があります。

ローラーブレーキがないと…

ローラーブレーキを取り付けないで使うことができるのかというと、結論としてはできますが、部品は別に必要です。

では、ローラーブレーキがないと何がまずいのかを説明していきます。

まずは前の項で書いた通り、ローラーブレーキなしではO.L.D.が合わないこと

ローラーブレーキなしの状態

この写真のようにローラーブレーキがない状態では、O.L.Dが120mmになってくれません。ローラーブレーキの厚みが8mmなことを考えると、112mmとかでしょうか。

しかし、ここで自転車乗りの必殺技、スペースサーを積みまくればいけるんじゃね?ということを思いつく人も多いはずです。

ですが、8mm分のスペーサーを積んだとて、私はおすすめしません。理論上使えないことはないですが、やったことないですし、おすすめはできませんね。

なぜおすすめできないのかというと。端的にいうなら、ローラーブレーキを取り付ける前提で設計されているからということです。

具体的な話をすると、理解するには簡単に内装ハブの構造を知っている必要があるので、それについて先にお話しをします。

内装ハブは大まかにわけて二つの構造に分解が可能です。一つは外殻、つまりフランジなどのハブの外側の部分です。ハブシェルですね。変速の機構がなく機械的に動作する仕組みがない部品です。

もう一つが変速ハブの機械部分である、軸一体型の内装ユニット。この部分を動かして、ハブシェルとかみ合わせることによって変速が実現しています。この内装ユニットは分解できますが、戻すのが難しいので基本的にはブラックボックスで、壊れてしまったらハブシャフト一体の内装ユニットごと交換する感じですね。

この部品が非常に簡単に組みつけられていて、ハブシェルに内装ユニットが刺さっているだけです。それをナットで止めるだけ。これで内装ハブは成り立っているんですね。

そして、本来はここにローラーブレーキを取り付けます。ですが、ローラーブレーキを取り付けなければ、内装ユニットとハブシェルの接合部が丸見えです。

なので、このローラーブレーキは、この内装ユニットを水や汚れから守るという役割を兼ねているのです。

ローラーブレーキが無ければ内装ユニットにゴミや水が浸入してダメージを与え故障するリスクが上がります

だからおすすめしないわけです。私はできればローラーブレーキに相当する部品ぐらいつけたいです。

ですが、そもそもローラーブレーキを取り付ける前提の製品であるために、”Inter3には”専用の防水パーツは存在しません。そう、”Inter3には”です。

ハブによってはVブレーキ仕様が存在している

この項のとおりですが、内装ハブの種類によってはVブレーキ仕様が存在しています。

あくまで強調していた”Inter3”にはないというだけで、Inter8やInter5などにはVブレーキ仕様というものが存在しています。

これらの製品を見てみると、「左防水キャップ」なるものが存在しています。しかもご丁寧に、ローラーブレーキを利用の際は左放水キャップを外してくださいとまで書いています。

SG-8R20用左防水キャップユニット

シマノ的にも名前が防水キャップの通り、こういった製品を取り付けて使わないと浸水するぞと暗に言っているわけです。

つまりローラーブレーキでなくても防水防塵効果が期待できるキャップが存在しているわけですね。

しかし、Inter3にその設定がないのは変わりません。どうしたものか…

SG-3R40にはVブレーキ用の設定がないが…

これを解決するのは簡単です。Vブレーキ仕様のある内装ハブから適当に補修部品として左防水キャップを取り寄せればいいのです。

そもそも、ローラーブレーキは厚さ8mmという規格が決まっているので、厚みに関してはどれも変わらないはずなんですよね。それ以外のハブの寸法に違いはあっても、ローラーブレーキの寸法はママチャリからスポーツバイクまで変わりません

なのでInter5用でもInter8用でもいいのでVブレーキ用の部品を取り寄せれば解決です。本来はそのハブ専用の形状なので、取り付けたときにハブからゴムの部分がはみ出たりするかもしれませんが、そこは適当に削ったりしてもよいでしょう。防水キャップとして役割を果たしてくれればいいわけですし、こればかりはスペーサーみたいな汎用部品で何とかなる感じではないですしね。

まとめ

内装ハブをリムブレーキで利用する場合は必ず左防水キャップを付けましょう。つけないとハブの寿命を縮める可能性があります。

また、Inter3には左防水キャップの設定はありませんが、これはVブレーキ仕様の内装ハブの補修部品で用意すれば問題ありません。

この記事でお伝えしたかったのは、改造などで内装ハブをリムブレーキの車体に導入する際は、左防水キャップだけは絶対に忘れないようにしましょうということだけです。

あまりWebでこういうことは触れられていなかったので記事にしてみましたがいかがでしょうか。誰かのお役に立てれば幸いです。

以上です。お読みいただきありがとうございました。

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