【WELDTITE】 TF2 ULTLA DRY WAX:綺麗なチェーンを保つワックスタイプのルブのレビュー!

最近は一層冷え込んでいますがロードバイクには乗っておられますか。この寒い時期にチェーンの掃除なんかしたくないと去年はさんざん思ってた管理人のてゅんです。皆様は頑張ってチェーンの掃除とかやってるんですかね?私は最近は一切チェーンの掃除をしておりません。

というのも、最近になってずっとチェーンをきれいに使うことができるルブをゲットしたからなんです。というわけで今回は自転車のルブのレビューでございます。一応私自身が自転車屋に勤めていることをあらかじめお断りさせていただきます。

ですが、例のごとくごく普通の自転車乗りとして公平なレビューをします。むしろとんでもなく厳しい意見を書くこともあります。当サイトはあくまで私「てゅん」の個人的なブログなのでその点ご理解のほどよろしくお願いします。

目次

忘れがちなルブのタイプ

基本的には以下の2種類にルブというのは分類されることが多いかと思います。

  • ドライタイプ
  • ウェットタイプ

あとはこのドライとウェットの中間型の万能タイプ的なのをうたい文句にしている製品もありますね。

ウェットタイプに関してはウェットタイプとして売っているものしか知らないのですが、ドライタイプに関しては今回紹介するワックスタイプというものが複数のメーカーから販売されています。

ドライタイプの中にワックスタイプというものがあるわけですが、ドライタイプのルブは一般的にはさらさらで短時間、短距離用で、チェーンが黒くなりにくいというのが特徴ですね。

ワックスタイプは「短時間、短距離用」は基本的には変わらないのですが、「汚れが付きにくい、黒くなりにくい」ということに特化しているというのが特徴です

製品によっては「ワックス」としか書いてなかったりするのですが、決して他のルブを塗布した後に上からつけるといった使い方ではないです。

パッケージ

パッケージはこんな感じです。点灯でもチェレステを薄くしたようなきれいな緑色が目を引きます。

パッケージ表
パッケージ裏

ちなみに私は「サイクルベースあさひ」の店頭で購入しましたが、基本的にはサイクルベースあさひでしか取り扱っていないと思ってもいいかもしれません。お値段はうろ覚えですが私のは900円しないぐらいだったと思います。

WELDTITE自体はイギリスのメーカーですが、日本ではサイクルベースあさひが総代理店を務めているためですね。

新型・・・?

私が買ったのがどうも古いパッケージみたいです。現行モデルは以下の写真のやつらしいです。店員さんに許可をもらって撮影させていただきました。

現行モデル

しかし旧型を買ってしまったと気に病むことはなかったようで店員さん曰く以下のように変わっているそうです。

中身自体は変わらない、容量が少しだけ減っているものの値段も少し安く、ボトルからルブがこぼれにくくなるようになど改良が加わっているらしいです。

しかし、中身変わらないならパッケージは正直気にしていないでいいのではないかと思います。

実際に使ってみた

実際に日頃のトレーニングやロングライドで使ってみました。私はロードバイクとクロスバイク所有していないので、今回はロードバイクを用いて検証しています。

注油なのですが、普通のルブだと余分なのはふき取るってことをすると思うですが、今回はワックスっていうぐらいだし垂れなければふき取らないというスタンスで使ってみました。一応パッケージの裏には余分な分はふき取ってくださいという指示があります。

ただ晩にさして、少しルブが見えるぐらいついてる状態で一晩寝かせたら翌朝には余分な分はなくなっていました。それだけ飛びやすいルブってことですね。ウェットとかだと寝かせておくのも大切ですが、もしかしたらワックスタイプは乗る直前にさす方が長持ちするかもしれませんが、私は検証していません。やってみた人がいたらよければコメントで教えてください。

チェーンの綺麗さはどれくらい?

実際の乗っているときの使用感も大切ですが、ワックスタイプはドライタイプの中でも綺麗さが保てることを売りにしているので実際に2000kmほどこのルブのみで乗ってみました

そうすると、こんな感じになりました。

2000km使用後のチェーン

銀色の部品なので撮影が難しかったのですが、正直びっくりするぐらい綺麗です。2000km乗ったチェーンには見えません。この状態で一度もチェーンは掃除していません。ワックスタイプは初めて使ったのですが、こんなに違いがあるのかと驚かされました。

実際これを同じ自転車屋の従業員に見てもらったところ驚かれました。こんなにきれいに使えるものなのかと。

もちろんルブである以上は少しは汚れがついてはいますが、他のウェットタイプなどを使ったときに出てくるこびりついて取れない黒い汚れみたいなのは全くと言っていいほどついていません。

軽いディグリーザーを使うだけできれいに汚れが落とせそうです。

走ってみた感想

さて、後は実際に使用したうえでの走った感想ですが、やっぱどドライタイプって感じです。走りや回した時の感触は軽めです。ただ、体感なのではっきりしたことは言えませんが、一般的なドライタイプよりはほんの少し動きが悪い気がします。本当に気持ち程度なんですけどね。

他の人が他社のワックスタイプので少し変速フィールが悪い気がすると書いていたので、もしかしたらワックスタイプは少しべたつく感じがするのでこういうのが関係してそう感じるのかもしれません。私もいうほど敏感なわけではないのでそんな細かい評価はできないです…

実際に使ったシチュエーションだと1回の注油で300kmほど走ってみました。結論からお伝えしておくとロングライドには一切向きません

というのも60km程度でオイル切れになってしまうっぽいです。60kmをトレーニングで走ってみると、50kmぐらいからチェーンが重く、音が「ジー」という感じの音がしてきます。60kmも走ると最後のほうがさらにその音が大きくなります。体感でも空転させてもそうですが、明らかに50kmを過ぎるとチェーンの動きが悪くなります。

さて、300kmも無理して走らせるとどうなるのかって感じですが、以外なことに「キュルキュル」したりはしませんでした。ただチェーンノイズの「ジー」っていうっていう音が60km走ったときに比べて少しだけ大きくなったかなってぐらいである程度のところで頭打ちでした。ただチェーンは重かったので油切れを起こしているのだけは間違いないです。

キュルキュルしなかったのはなんでかわかりませんが、もしかしたら油がかなり飛んでも多少は内部に残ってて最後の最後までこれが粘ってくれてるのかもしれませんね…憶測なので的外れなこと言ってるかもしれませんが…

こんな感じなので、基本的にはトレーニング用やBMX、シクロなど短距離用で汚れる可能性がある場合に使うといいと思いました。正直なところロードバイクの使い方には向いていないものが多いように思えました。

まとめ

900円しない程度のルブでこれだけ綺麗にチェーンを使うことができるなら全然ありだと思います。

ただロードバイクには使い方的に合わないのでBMXやシクロクロス用かなといったイメージです。動きも気持ちで普通のドライタイプよりも動きが悪い気がするので決戦用ってわけにもいかないですね。

単純に言うならトレーニング用という言葉がぴったりなルブですが、そんなシビアに使い心地を求めないならチェーンをきれいに使えるルブなのでおすすめです。

私は結構このルブを気に入ってるので使い切ったらまた同じのを買おうと思っています。

以上、参考になれば幸いです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です